2012年のノートPC「Lenovo G580」のHDD(500GB)を今どきのSSD(256GB)に交換で思いのほか手こずったが爆速になって幸せ
※注意:本ブログに従って改造した結果につきましては、あくまで自己責任で実施をお願いします。
【目次】
パワーアップのきっかけは、Yahooメールの送受信設定の仕様変更でした
といっても、特段、何かパワーが必要な作業が発生したとかではなく、あくまで今回のブログを書くことになった1つのきっかけに過ぎません。
ある日、妻の実家からヘルプ。夫サポートセンターの出番です。「ある日からYahoo!メールが使えなくなった」とのこと。謎の症状です。
はてさて、「最近そんなニュースあったかな?」と思ったのですが、実はあったようです。
【2021年1月19日より】メールソフトで「Yahooメール」の送受信が出来ない!?Outlook・Windows Liveメール設定変更方法 | 大阪狭山びこ :
「普段、Yahoo!メール、常用してないから、気づかないわ・・・」
というわけで、この件はサクッとメール設定変更で問題は解決したのですが。
PCを預かったついでに、ずっと懸案だったPCのパワーアップも行うことにしました。
2012年12月購入のLenovoのノートPC「G580」
このPCは、わたしが当時見繕って渡したノートPC、Lenovo「G580」です。
振りかえること、2012年12月に購入と日記に書いてあったので、気づけばあっという間に新品購入から8年も経っていました。
当時、15インチ液晶でDVDドライブがついて4万円以下という条件で探していて、送料込みで36,468円で購入していました。
スペックは、
・Windows8(その後、10にアップデート)
・Core i5(3210M 2.50GHz)
・HDD500GB
・メモリ2GB(その後10GB追加)
・DVDドライブ
といった平凡なもの。
実際、使って見ると驚きの遅さ
さて、久しぶりに触ってみると、・・・
めちゃくちゃ重い・・・。
長く使っているせいもあるかもですが、そもそも起動するのに1分以上かかる(Windows10なのに)
今どき、これはいくらスローライフ志向な時代とはいえ辛すぎる。Core i5も全然生きてないです。
明らかに、HDDが足を引っ張っていると思われたので、一念発起して、現代の技術でパワーアップすることに。
パワーアップパーツの調達
いまどきのSSD事情の調査
CPUとメモリはそのままに、今回の目玉は、HDD⇒SSDによる高速化。
容量
どのSSDにするか決める前に内蔵HDDの使用量を見ると、100GBちょっとしか使っていない。
だったら、128GBのSSDにケチろうかという気持ちを抑えつつ、そこまで128GBと値段の変わらない250GBクラスのSSDを探すことに。
大体、このあたりの4,000円クラスのが売れ線の様子。ついついAmazonの評価が多い商品に安心を感じてしまう小市民。
接続方式とサイズ
G580の内蔵HDDは2.5インチのS-ATA接続なので、同じ接続形式のSSDを探します(違うとつながらないので注意)
その他の観点
色々ある中で、シリコンパワー製のSSDが3年保証で、PS4でも動作確認というのを見て決定。(送料込みで3,990円)
SSDをPCにUSBでつなぐケーブル
また、HDD⇒SSDにシステムを含めてまるごとクローンする必要があるので、USBでSSDが接続できるケーブルもチェック。
随分お安かったけど評価も良かったのでこちらの商品を購入(送料込みで764円)
パーツ到着
安定のアマゾン。注文の翌日に到着。いい感じです。
分解
分解と行っても、本体を裏返して、小さいネジを2箇所はずすとメモリ、HDDにアクセスができる素人にも親切な構造になっています。
念の為、バッテリーを外して作業します。外す方法は、ロックが2箇所あるのでそこスライドさせるだけです。
最近の小型PCだと、そもそもメモリがマザーボードに直付けで交換できなかったりするので、こういうところはありがたいですね。
HDD⇒SSDのクローン作成
今回の作業の目玉パートです。こちらのマニュアルに沿って進めていきました。
「2020最新マニュアル」SSD換装:OSを含むHDDをSSDに完全にクローンする :
SSDをUSBで外付け接続する
見たまま、つなぐだけです。上下も間違いようがないので、安心です。アクセスランプがブルーに点滅します。
深く考えずにUSB2.0のポートでつないでしまいましたが、USB3.0のポートの方が作業時間が短縮できたかも(終わってから気づいた)
SSDをNTFSでフォーマットする
マニュアルサイトには、フォーマットすると書いてあったのですが、フォーマットしないほうがうまくいく場合があるらしく(どういうことやねん)
よって、このステップは実は飛ばして良いかもしれません。間違えてもHDDの方をフォーマットしないように・・・。
HDDのパーティション形式の確認(MBRか、GPTか)
内蔵HDDのパーティションの形式が以前はMBR形式だったのが最近はGPTという形式があるらしく、クローンする時にここが同じになっている必要があるようですが、今回、そこではハマりませんでした(PCが古めだったから?)GPTの方がより大容量でたくさんのパーティションを扱えるそうです。
EaseUS Todo Backup Freeをインストール
無償のクローンソフトも色々あるようですが、今回はこちらの「EaseUS Todo Backup Free」が無料かつ実績が多そうなので使ってみました。
フルスペック版は有料ですが、巧みに操作することで(?)無料版がインストールでき、無料版でもクローンはつくれるので、まずはセットアップします。
EaseUS®完璧な無料データバックアップソフト – EaseUS Todo Backup Free : より詳しく知りたい方は、こちらを御覧ください。
内蔵HDDから外付けSSDへクローン。そして失敗
それでは、上記のソフトを使ってクローンを作っていきます。
アプリを起動したら、いろいろな機能が並んでいますが、左のナビの下の方にある「クローン」を選択。
クローン元に内蔵HDD全体を選択し、クローン先には、当然、USBでつないだSSDを選びます。
途中で、「高度なオプション⇒SSDに最適化」という見落としやすい設定箇所があるので、効果不明ですが設定しました。
実行を押して待つこと1時間ちょっと・・・・これで、完成!楽勝!と思っていました。
・・・意外と時間がかかるな・・・
「操作は失敗しました!?」ズガーン!
もしかして、たまたま失敗したのか?と思い、もう1回やっても駄目。
失敗したと出てるけど、案外ブートできるんじゃないか?とつなぎ変えてみたら・・・
やっぱりだめでした。
その後、ドライブ全体ではなく、Cドライブだけのクローンを指定すると、クローンは成功しました!と出るのに、なんか、BIOSの画面でループして、これまたブートできない。
うーん、うーん、どうなってんの~・・・(半泣き)
どうもLENOVO_PARTが怪しい
どうやら、途中のパーティションまでは成功していて、最後のLENOVO_PARTというパーティションで失敗している模様。
ここは、PCをいわゆる出荷状態に戻すためのリカバリ用のデータが入っている領域。
さらに調査すると、今回、500GBのHDDから⇒250GBのSSDという、小さい容量へクローンしているので各領域を自動的に圧縮してるらしく、その関係でリカバリ領域がうまく圧縮できず(?)失敗してる可能性がありそう。
仕方なく、「今回うまくクローンできれば、今後はもうリカバリはできなくなってもいいだろう」ということで、リカバリ領域を解放するという強硬手段に出ることに。
果たして、この判断が、吉と出るか凶と出るか・・・。
ディスクの管理からパーティション解放できない場合にはDISKPARTを使う
ところで、Windows10では、ドライブのフォーマットや領域確保など、ほとんどの作業は「ディスクの管理」からできるのですが。
今回、初めて使ったのですが、リカバリ領域の解放など特殊な操作の場合にはこの「DISKPART」というDOSコマンド(ツール)でないとできないことがあるそうです。
パーティションが削除されるので非常に危険なツールなので、良い子は、バックアップを取ってから実行しましょう。
ドキドキしますね・・・。
こんな感じに、ディスク0の右端の方にあったLENOVO_PARTを解放(未割り当て)にできました。
先頭の200MB(NTFS)は、Windows7あたりからアップデートした際に作られたものらしく、ここも開放したかったのですが、これで起動しなくなると厄介なので、そのままにしておきました。
※さらば、LENOVO_PART
○度目かの正直。ついにクローンに成功!
心配そうな目の家族が見守る中、、、、ついに成功しました!所要時間は1時間16分。ほっと一安心。
内蔵HDDをはずしてSSDに交換
それでは、HDDを取り出して、SSDに交換していきます。
裏フタが止まっていた黒いネジと同じネジ2本でマウンターとPC本体が固定されているので、それを外してマウンターをスライドするとHDDが外れます。
それとはまた別の銀色のネジ4本でマウンターとHDDが固定されているのではずし、逆の手順でSSDを取り付けます。
特段、難しいところはありません。細いプラスドライバーが1本あれば事足ります。
それにしてもHDDと比べてSSDは軽いですね~。スッカスカ感。
そしてはずすのと逆の手順で元に戻します。
ついでのメンテナンス
せっかくなので、簡単にメンテナンスしました。
メモリ
4GB+8GBで動作していたので、今後不足した時に交換することに。最大16GBまでいけそうな感じです。
ボタン電池(CR2032)
手前にボタン電池(CR2032)がついていましたので、購入後、交換した記憶もなかったので、このタイミングで交換しておきます。
CPUファンの清掃
ホコリが溜まっているときは、エアダスターでクリーニングしておきましょう。
完成、ベンチマーク
それでは、どれほど早くなったのか?CrystalDiskMarkというベンチマークソフトで測定してみます。
CrystalDiskMark – Crystal Dew World :
1.HDD(540GB) – 内蔵(S-ATA)
ランダムアクセスが、壊滅的な低さです。
2.SSD(250GB) – 外付け(USB2.0)
ランダムアクセスは改善しますが、シーケンシャルアクセスは、むしろHDDより悪いです。USB2.0だからでしょうか。
(USB3.0もやればよかったのですが、撮り忘れました)
3.SSD(250GB) – 内蔵(S-ATA)
来ました、真打ち!
HDDと比べておよそ10倍の改善!まさに、爆速!異世界!別世界!やってよかった、SSD化~。
もう思い残すことはないです・・・。思っていたより手こずりましたが、色々、勉強になりました。
自分のメインPCにも、500GBのHDDが入っているので、近いうちにSSD化します(そして500GBのHDDが余っていく・・・)
おしまい。