2012年のノートPC「Lenovo G580」のHDD(500GB)を今どきのSSD(256GB)に交換で思いのほか手こずったが爆速になって幸せ

2021/05/23

※注意:本ブログに従って改造した結果につきましては、あくまで自己責任で実施をお願いします。

パワーアップのきっかけは、Yahooメールの送受信設定の仕様変更でした

「windows live メール アイコン」の画像検索結果

といっても、特段、何かパワーが必要な作業が発生したとかではなく、あくまで今回のブログを書くことになった1つのきっかけに過ぎません。

ある日、妻の実家からヘルプ。夫サポートセンターの出番です。「ある日からYahoo!メールが使えなくなった」とのこと。謎の症状です。

はてさて、「最近そんなニュースあったかな?」と思ったのですが、実はあったようです。

【2021年1月19日より】メールソフトで「Yahooメール」の送受信が出来ない!?Outlook・Windows Liveメール設定変更方法 | 大阪狭山びこ :

「普段、Yahoo!メール、常用してないから、気づかないわ・・・」

というわけで、この件はサクッとメール設定変更で問題は解決したのですが。

PCを預かったついでに、ずっと懸案だったPCのパワーアップも行うことにしました。

2012年12月購入のLenovoのノートPC「G580」

このPCは、わたしが当時見繕って渡したノートPC、Lenovo「G580」です。

振りかえること、2012年12月に購入と日記に書いてあったので、気づけばあっという間に新品購入から8年も経っていました。

当時、15インチ液晶でDVDドライブがついて4万円以下という条件で探していて、送料込みで36,468円で購入していました。

スペックは、

・Windows8(その後、10にアップデート)
・Core i5(3210M 2.50GHz)
・HDD500GB
・メモリ2GB(その後10GB追加)
・DVDドライブ

といった平凡なもの。

実際、使って見ると驚きの遅さ

さて、久しぶりに触ってみると、・・・

めちゃくちゃ重い・・・。

長く使っているせいもあるかもですが、そもそも起動するのに1分以上かかる(Windows10なのに)

今どき、これはいくらスローライフ志向な時代とはいえ辛すぎる。Core i5も全然生きてないです。

明らかに、HDDが足を引っ張っていると思われたので、一念発起して、現代の技術でパワーアップすることに。

パワーアップパーツの調達

いまどきのSSD事情の調査

CPUとメモリはそのままに、今回の目玉は、HDD⇒SSDによる高速化

容量

どのSSDにするか決める前に内蔵HDDの使用量を見ると、100GBちょっとしか使っていない

だったら、128GBのSSDにケチろうかという気持ちを抑えつつ、そこまで128GBと値段の変わらない250GBクラスのSSDを探すことに。

大体、このあたりの4,000円クラスのが売れ線の様子。ついついAmazonの評価が多い商品に安心を感じてしまう小市民。

接続方式とサイズ

G580の内蔵HDDは2.5インチのS-ATA接続なので、同じ接続形式のSSDを探します(違うとつながらないので注意

その他の観点

色々ある中で、シリコンパワー製のSSDが3年保証で、PS4でも動作確認というのを見て決定。(送料込みで3,990円

SSDをPCにUSBでつなぐケーブル

また、HDD⇒SSDにシステムを含めてまるごとクローンする必要があるので、USBでSSDが接続できるケーブルもチェック。

随分お安かったけど評価も良かったのでこちらの商品を購入(送料込みで764円

パーツ到着

安定のアマゾン。注文の翌日に到着。いい感じです。

分解

分解と行っても、本体を裏返して、小さいネジを2箇所はずすとメモリ、HDDにアクセスができる素人にも親切な構造になっています。

念の為、バッテリーを外して作業します。外す方法は、ロックが2箇所あるのでそこスライドさせるだけです。

最近の小型PCだと、そもそもメモリがマザーボードに直付けで交換できなかったりするので、こういうところはありがたいですね。

HDD⇒SSDのクローン作成

今回の作業の目玉パートです。こちらのマニュアルに沿って進めていきました。

「2020最新マニュアル」SSD換装:OSを含むHDDをSSDに完全にクローンする :

SSDをUSBで外付け接続する

見たまま、つなぐだけです。上下も間違いようがないので、安心です。アクセスランプがブルーに点滅します。

深く考えずにUSB2.0のポートでつないでしまいましたが、USB3.0のポートの方が作業時間が短縮できたかも(終わってから気づいた)

SSDをNTFSでフォーマットする

マニュアルサイトには、フォーマットすると書いてあったのですが、フォーマットしないほうがうまくいく場合があるらしく(どういうことやねん)

よって、このステップは実は飛ばして良いかもしれません。間違えてもHDDの方をフォーマットしないように・・・。

HDDのパーティション形式の確認(MBRか、GPTか)

内蔵HDDのパーティションの形式が以前はMBR形式だったのが最近はGPTという形式があるらしく、クローンする時にここが同じになっている必要があるようですが、今回、そこではハマりませんでした(PCが古めだったから?)GPTの方がより大容量でたくさんのパーティションを扱えるそうです。

EaseUS Todo Backup Freeをインストール

無償のクローンソフトも色々あるようですが、今回はこちらの「EaseUS Todo Backup Free」が無料かつ実績が多そうなので使ってみました。

フルスペック版は有料ですが、巧みに操作することで(?)無料版がインストールでき、無料版でもクローンはつくれるので、まずはセットアップします。

EaseUS®完璧な無料データバックアップソフト – EaseUS Todo Backup Free : より詳しく知りたい方は、こちらを御覧ください。

 

内蔵HDDから外付けSSDへクローン。そして失敗

それでは、上記のソフトを使ってクローンを作っていきます。

アプリを起動したら、いろいろな機能が並んでいますが、左のナビの下の方にある「クローン」を選択。

クローン元に内蔵HDD全体を選択し、クローン先には、当然、USBでつないだSSDを選びます。

途中で、「高度なオプション⇒SSDに最適化」という見落としやすい設定箇所があるので、効果不明ですが設定しました。

実行を押して待つこと1時間ちょっと・・・・これで、完成!楽勝!と思っていました。

・・・意外と時間がかかるな・・・

「操作は失敗しました!?」ズガーン!

もしかして、たまたま失敗したのか?と思い、もう1回やっても駄目。

失敗したと出てるけど、案外ブートできるんじゃないか?とつなぎ変えてみたら・・・

やっぱりだめでした。

その後、ドライブ全体ではなく、Cドライブだけのクローンを指定すると、クローンは成功しました!と出るのに、なんか、BIOSの画面でループして、これまたブートできない。

うーん、うーん、どうなってんの~・・・(半泣き)

どうもLENOVO_PARTが怪しい

どうやら、途中のパーティションまでは成功していて、最後のLENOVO_PARTというパーティションで失敗している模様。

ここは、PCをいわゆる出荷状態に戻すためのリカバリ用のデータが入っている領域。

さらに調査すると、今回、500GBのHDDから⇒250GBのSSDという、小さい容量へクローンしているので各領域を自動的に圧縮してるらしく、その関係でリカバリ領域がうまく圧縮できず(?)失敗してる可能性がありそう。

仕方なく、「今回うまくクローンできれば、今後はもうリカバリはできなくなってもいいだろう」ということで、リカバリ領域を解放するという強硬手段に出ることに。

果たして、この判断が、吉と出るか凶と出るか・・・。

ディスクの管理からパーティション解放できない場合にはDISKPARTを使う

ところで、Windows10では、ドライブのフォーマットや領域確保など、ほとんどの作業は「ディスクの管理」からできるのですが。

今回、初めて使ったのですが、リカバリ領域の解放など特殊な操作の場合にはこの「DISKPART」というDOSコマンド(ツール)でないとできないことがあるそうです。

パーティションが削除されるので非常に危険なツールなので、良い子は、バックアップを取ってから実行しましょう。

ドキドキしますね・・・。

こんな感じに、ディスク0の右端の方にあったLENOVO_PARTを解放(未割り当て)にできました。

先頭の200MB(NTFS)は、Windows7あたりからアップデートした際に作られたものらしく、ここも開放したかったのですが、これで起動しなくなると厄介なので、そのままにしておきました。

※さらば、LENOVO_PART

○度目かの正直。ついにクローンに成功!

心配そうな目の家族が見守る中、、、、ついに成功しました!所要時間は1時間16分。ほっと一安心。

内蔵HDDをはずしてSSDに交換

それでは、HDDを取り出して、SSDに交換していきます。

裏フタが止まっていた黒いネジと同じネジ2本でマウンターとPC本体が固定されているので、それを外してマウンターをスライドするとHDDが外れます。

それとはまた別の銀色のネジ4本でマウンターとHDDが固定されているのではずし、逆の手順でSSDを取り付けます。

特段、難しいところはありません。細いプラスドライバーが1本あれば事足ります。

それにしてもHDDと比べてSSDは軽いですね~。スッカスカ感。

そしてはずすのと逆の手順で元に戻します。

ついでのメンテナンス

せっかくなので、簡単にメンテナンスしました。

メモリ

4GB+8GBで動作していたので、今後不足した時に交換することに。最大16GBまでいけそうな感じです。

ボタン電池(CR2032)

手前にボタン電池(CR2032)がついていましたので、購入後、交換した記憶もなかったので、このタイミングで交換しておきます。

CPUファンの清掃

ホコリが溜まっているときは、エアダスターでクリーニングしておきましょう。

完成、ベンチマーク

それでは、どれほど早くなったのか?CrystalDiskMarkというベンチマークソフトで測定してみます。

CrystalDiskMark – Crystal Dew World :

1.HDD(540GB) – 内蔵(S-ATA)

ランダムアクセスが、壊滅的な低さです。

2.SSD(250GB) – 外付け(USB2.0)

ランダムアクセスは改善しますが、シーケンシャルアクセスは、むしろHDDより悪いです。USB2.0だからでしょうか。

(USB3.0もやればよかったのですが、撮り忘れました)

3.SSD(250GB) – 内蔵(S-ATA)

来ました、真打ち!

HDDと比べておよそ10倍の改善!まさに、爆速!異世界!別世界!やってよかった、SSD化~。

もう思い残すことはないです・・・。思っていたより手こずりましたが、色々、勉強になりました。

自分のメインPCにも、500GBのHDDが入っているので、近いうちにSSD化します(そして500GBのHDDが余っていく・・・)

おしまい。