令和時代のSCSIストレージといえば
今どきのX68000用のSCSIストレージといえば、CF(CompastFlash)を利用したものとして、「変換番長」や「CF Power Moster」や、RaspberryPiを利用した「RaSCSI」を使っていました。
その後、”SDカードを利用したらものもある”というのを聞きつけ、今回、入手してみました。
早速注文してみる
scsi2sd、Aliexpressとかでも取り扱いはあるようですが、偽物もあるらしく、今回は純正品をはるばるオーストラリアからお取り寄せしてみました。
ヤフオクでもたまにみかけますね。バージョンがいろいろあるらしくV6が最新らしいです。
注文したサイトはこちら。
本体 $145AUD+送料$19AUD=164オーストラリアドルということで、13,000円くらいでした。
注文してから2週間くらいで無事に到着です。
設定
scsi2sd_utilのセットアップ
今回購入したのは最新のV6の2021年版ということで、設定については、↓こちらのブログを読みながらすすめていきます。
SD SusanoMonster SCSI to SD 変換アダプター 設定変更用ソフトウェア 起動の仕方(Windows編) | ARTMIX Blog
Index of /files ここにあるscsi2sd_utilのWindows(64bit版)のV6バージョンをダウンロードして、Windows10のPCで起動します。
ハードウェアのセットアップ
まずは、scsi2sdの基板をWindows10のPCにUSBで接続します。このとき、電源を供給しないようにします。もちろん基板がショートしないようにも注意します。
また、USBの端子部分があまり強くないようなので抜き差しにも注意します。安物のUSBのケーブルだと認識しないかもしれません。
ウィンドウの下の方にfirmwareのバージョンが表示されればOKです。
最初、認識が不安定で、てっきりUSBケーブルかPCの問題かと思ったのですが結局、挿していたSDカードに問題がありました(現象としてはLEDが点滅しっぱなしになりました)
ちなみにこちらのSDカードで認識しました。
デバイス(ドライブ)の設定
最新版のV6は6デバイスまで登録できるようですので、16GBのSDカードを用意して、ひとまず2GBx4デバイスに挑戦してみました。
SD card start sectorのところのAutoにチェックを付けて、Device sizeを2GBとしました。
Devie2,3,4と設定します。色々細かい設定があるようですが、今回はデフォルトで。
最後に、File⇒Save to deviceで、情報を保存します。
デバイスの取り外しを行ってから、USBケーブルをはずします。
X68030で動作確認
3.5インチのフラットSCSIケーブルで接続します。バスパワーなのか、電源はつながなくても使えました。
ケーブルは、ヤフオクに動作未確認で1,000円(送料別)で出品されていたのを利用しましたが、動いたのでラッキーでした。
とりあえず、Human68k(3.02)のFDから起動して、format.xで4ドライブ認識されてることを確認。
初期化、システム転送、Human68k 3.0のFDからcopyall *.*し、さらに、RaSCSIを外付けして普段使いのシステムを上書きコピーしましたが、特に問題無さそうです。
RaSCSIがやはり便利すぎますね。
ベンチマーク(dskbench)
どれくらいのスピードが出るのかな?というところでしたが、内蔵SCSIなのでそこまでの速度は出てません。
Mach-2経由だともっと速くなるかもしれないので、計測できたら追記したいと思います。
(本当は、内蔵SCSIとMach-2が共存できたら一番良かったのですが、うまく認識できず、やり方を模索中です)
X68030+060Turbo(50MHz)
X68030+060Turbo(75MHz)
もっとセクタとか、容量とか調整したら変わるのかもしれませんが、一旦、今日はここまで。
おしまい。
参考リンク
SCSIハードディスクエミュレーター性能比較 – CyberGarage