エミュじゃない!中古のX68000XVIを直してゲームで遊ぼう(3)~選定編その1~

さて、今回は、連載の第3回目、やっと実際に68の購入までの流れをお伝えしていきます。

エミュじゃない!中古のX68000XVIを直してゲームで遊ぼう(1)~導入編~
エミュじゃない!中古のX68000XVIを直してゲームで遊ぼう(2)~購入ルート編~

X68000の実機の状態は5パターンくらいある

まずは、実際に実機を入手する際に「どのような68の状態があるのか?」を紹介します。

68の値段を左右するポイントですが

「どの機種か?」

「電源」の状態(動く、怪しい、動かない)

「FDD(フロッピーディスクドライブ)」の状態(動く、読み込みだけ、動かない、不明など)

・「付属品に何がついてるか(キーボード、マウス、ゲーム、拡張ボードなど)」

「状態」キズ、カバーがない、パーツがない、etc…

あたりになりますが、ここでは、機種と付属品については一旦おいておき、本体の状態別に見ていきましょう

1.フルメンテナンス品(オーバーホール済)

こちらは第1回のときにもお伝えしましたが、とにかく予算に余裕があれば一番オススメです。

しかし、フルメンテ済みといっても完全に動作保証されているわけではありませんし、そもそも、いつどこまでどうメンテされたかわかりません。

再発する恐れも十分あります。怖いですね(苦笑)

つまり、「いつまた壊れてもおかしくない」という修羅の道です。鬼です。心臓に悪い投資です。

よって事前の期待値としては「あくまでも直せる人が直す手間を省くために購入する」という心構えが必要です。

しかし、とにかく早く実機でゲームで遊びたい!という場合には1番の選択肢になるでしょう。

例えばこういうのですが、30万円以上で出品されてたりします。目が飛び出ますね。新品顔負けです(笑)

2.未メンテナンスだけど起動はする

起動した後の画面や、ゲームの画面などが表示されている状態のものです。もちろん動作保証なしです。たまたま起動したのかもしれません。

電源がメンテナンスされていないと思われるものは奇跡的に起動しているだけなので、まずは電源のメンテナンス(交換)が必要です。

電源を入れた瞬間に、「ボンッ」とかいって嫌な匂いがする、、、みたいなことも珍しくありません。やはり、恐怖です。


それでは、ここで、やや脱線して、電源のメンテナンス方法について触れておきます。

2-1.電源のメンテナンス方法

方法はいくつかありますが、下に行くほどコストがかかります。

 

2-1-1.整備部品を準備して自分で修理する(部品代のみで2,500円~?)

故障している状態によりますが、腕に自信があればこの方法が一番安上がりです。

ただし、修理に必要な部品の調達コストやエタノールなどの溶剤の用意、ハンダゴテなどの道具、事故や怪我のリスク、なども考えると、逆にとても安上がりではなく(滝汗)、まったくもって初心者にはオススメできない方法です(爆)

 

2-1-2.修理をできる人にお願いする(9,000円~12,000円くらい)
※ただし、修理が不完全という可能性もあるので、そういう場合はあくまで自己責任となります。

こちらもヤフオク経由で知ったのですが、何名か電源の修理を個人で請負されている方がいらっしゃるようです。

初心者の方にはこちらが一番オススメと思います。

※ちなみに私は↑の方に修理をお願いしました。200台以上の修理実績があるとのことで安心でした。
その後もしばらく使っていますが、問題なく動いています。

 

2-1-3.ATX電源化する(9,800円~+ATX電源代)

純正の電源はあきらめて、そもそも違う電源をつなげてしまう方法です。

電源不動の不安からは解消されますが、オリジナルの見た目や操作感が損なわれるため一長一短です。
ATX電源化キットもいつも手に入るとは限りません。ただ、最近はATX電源のACアダプター化の選択肢も増えたので、静音68を作りたい場合には良いかもしれません。

また、ときには販売時点ですでにATX電源化されている場合もあります。

X68000の電源をカンタン修理!電源修理キット

修理の難易度としては低いので、キットが手に入ればオススメの方法の1つです。

 

2-1-4.ヤフオクなどで修理済みの電源を購入する(15,000円~50,000円(!)くらい)

動作が保証されていれば一番確実な方法なのですが、あまりヤフオクでもあまり見かけないのでこの方法は難しいかもしれません。

以前、BEEPさんで50,000円で売っていたという情報もありますが、流石にそこまで出すのであればフルメンテナンス品も候補に入ってきます。

これ以降の状態でも基本電源部分は修復が必要ですので、ご参考ください。

2-2.クロックアップ改造

ここでこれまた68特有の事象として「クロックアップ」という改造について触れておきます。

クロックアップとは、MPU(CPU)に供給する周波数を例えば10MHz⇒15MHzなどに高くすることで、マシンのパフォーマンスを大幅に向上させる方法です。

やり方はアプリやBIOS画面から設定を変更して・・・・といった今どきなフレンドリーな方法ではなく、標準でついているクリスタルオシレーター(水晶発振器)を交換してパターンカットして配線するという、ハードウェア工作初心者が聞いたらちびりそうなやり方です

当時はこの改造が流行って多くの68ユーザがクロックアップ手術を施しました(私も知人にやってもらい、XVIを24MHz化してました)。
ヤフオクにもたまにクロックアップ改造済の68が出品されてます。

仮にクロックアップ改造が不十分で故障している場合はそこも直す必要がありますが、クロック切り替えスイッチをつけるための穴が筐体に空いていたり、純正メインボードにパターンカットなどの手が入っていることを気にしなければ、入手の際にクロックアップの有無はそこまで気にしなくても良いでしょう

当時は、クロックアップ改造済のマシンも業者から販売されていたので驚きです。そんな例、そうそうPC界になさそうです(リブレットのメモリ増設改造とか、そういうのはありましたが)

※24MHzに耐えられず16MHzに戻されたREDZONBIEとか懐かしいです

万一運悪く、クロックアップ失敗でメインボードが故障の機体を掴まされた場合(素人には到底直せないケース)は、泣くしかありません(だが、それも68道)

3.電源ランプは付くが起動しない

一番見かけるのはこの状態でしょうか。俗に言う「通電のみ確認しました」です。

電源を入れてもファンが回らない、LEDが緑色に変わらない、変わるけど画面に何も映らない、そういう感じのが多いです。

電源ユニットのメンテナンスだけで直れば儲けものですが、おそらくメインボードや下部基盤など、すべての電解コンデンサーの交換と、FDDのグリスアップ、その他、必要に応じた部品交換が必要になります。大変すぎますね。だが(ry

私もジャンクX68030を入手して修理したときはそんな感じでした。

4.電源ランプもつかない

うんともすんとも言わない一番ハードなジャンク品です。お値段も一番お安いですが直すハードルももちろん一番高いです。

といっても、状態としては3.と変わらない可能性もあるので、そこは賭けです。

ある意味やることとしては、2~4の状態においては、どれも同じかもしれません(笑)。

まとめ

というわけで、次回は機種別の相場感と付属品の有無について考察していきます。

やっと、実際に購入するとしたらいくらくらいが妥当か、どういうマシンがほしければ予算はどれくらい必要か、というところまで行ければと思います。