エミュじゃない!中古のX68000XVIを直してゲームで遊ぼう(5)~メンテ編その1~

2020/12/13

それではいよいよメンテナンス(修理)開始です

エミュじゃない!中古のX68000XVIを直してゲームで遊ぼう(1)~導入編~
エミュじゃない!中古のX68000XVIを直してゲームで遊ぼう(2)~購入ルート編~
エミュじゃない!中古のX68000XVIを直してゲームで遊ぼう(3)~選定編その1~
エミュじゃない!中古のX68000XVIを直してゲームで遊ぼう(4)~選定編その2~

今回からは「X68kの本体を手に入れたが動かない!(想定の範囲内)」⇒「動かすぞ!」というところになります。

ターゲットは前回ヤフオクで入手した通電確認のみのXVI-HD

こちらです。果たしてゲームが遊べるまで改修できるでしょうか?

メンテナンスに着手する前に

手順がまったくわからない人には、こちらのマニュアルがオススメです。

X68000XVI 修理マニュアル レトロマシン修理マニュアル⑤ – Hirofumi Iwasaki@武者返し.com BOOTH出張所 – BOOTH :

秋葉のBEEPさんなどではアナログ冊子版が手に入ることもあるようです(私も1冊ゲットしました)

まずこれを読んで、全くわからない場合は、修理済みのフルメンテナンス品を探すのがオススメと思われます(^^)

大体わかったけど、電子工作なんて久しぶりなんだよな・・・という、私みたいなケースはこちらのマニュアルの併読もオススメです。

レトロマシン修理はじめの一歩 基礎編 レトロマシン修理マニュアル① – Hirofumi Iwasaki@武者返し.com BOOTH出張所 – BOOTH :

レトロマシン修理はじめの一歩 応用編 レトロマシン修理マニュアル② – Hirofumi Iwasaki@武者返し.com BOOTH出張所 – BOOTH :

大枠のメンテナンスの手順

それでは、メンテナンスといっても「具体的にどういうことをやるか?」、ですが。

  • 筐体の分解。基板の摘出(ほとんどは+ドライバー1本でOK)
  • カバー類の清掃(エタノールや中性洗剤、アルカリ電解水など。キャリングハンドルの注油)
  • 基板の修復(半田ごてや、交換用パーツが必要)
    • メイン基板(コンデンサー交換4個)
    • 電源(コンデンサー13個、抵抗31個、ダイオード16個、トランジスタ5個、レギュレーター3個、フォトカプラ3個など。基板洗浄)
    • アナログ(ビデオ)基板(コンデンサー交換8個)
    • 拡張スロット基板(コンデンサー交換4個)
    • コントロール(下部)基板(コンデンサー交換36個)
    • FDDユニット(コンデンサー交換6個、グリスアップ清掃)
  • 組み立て(戻すだけなので、分解よりは簡単だがネジがややこしい)

だいたい、こんな感じでしょうか。

マンハッタンシェイプ型は、最初、左右のカバーがはずしにくい以外は、修復するための分解は難しくないです(完全にバラバラにするのはやや大変)

やはり一番難しいのは交換用のパーツの調達と、パーツの交換作業でしょうか。

どこまで故障しているかによりますが、電源とFDDがかなりやられていると修復は相当難しいです。

とりあえず改修の工具を揃える

主な改修は電解コンデンサーの交換になります。その上で、色々な道具が必要となりますので、個人的に「実際に使ってみてよかった」工具を紹介します。

ハンダゴテなど必須アイテム

これらは毎回使用します。特にハンダゴテ、とコテ台は、ケチらずに行くべきと思います。水でスポンジを濡らすタイプのコテ台と雲泥の差があります。

フラックスクリーナーは、今回始めて使いましたが、部品を外した後のヤニを落とすのに必須で、綿棒を使うことでハケが汚れずに長持ちさせられます。

作業スペースがいつも確保できないので、耐熱マットはメンテしないときに丸めてしまっておけて便利です。

コタツスイッチはこまめにハンダゴテのON/OFFができるのでプラグやコテ先に優しいです。

仕切りケースは100円ショップで扱っているので、はずしたネジや交換部品を収納するのにもってこいです。


あると安心アイテム

たまに使うのがこちらです。テスターはスルーホールが欠けたときに、つながってるかどうかの確認と、電源ユニットが電圧でているかの確認に必要です。


とりあえずは必須のものから少しずつ揃えていくのが良いのではないでしょうか。

次回予告

それでは次回は実際に各パーツごとにメンテナンスを行っていく様子をお届けします。

~メンテ編その2へ続きます~

エミュじゃない!中古のX68000XVIを直してゲームで遊ぼう(6)~メンテ編その2~