X68000初代をフルメンテナンスしてサイバースティックでアフターバーナーを遊ぼう~その4~

2021/09/20

前回はメインボードのメンテナンスでした。

残るは、コントロール基板とフロッピーディスクドライブのメンテナンスです。

コントロール基板

いわゆる、下部基板です。他のパーツと比べる、他機種と構造が近いようなので難易度は低めです。

本体からのとりはずし

本体とアース線がつながっているのが初代X68000独特の違いです。(シールドまわりが時代的な理由からか、かなりしっかり作られています)

他機種同様に本体底面側からタッピングビスを5本外すと、カパッと取れます。

この時、正面の電源スイッチはONにしておくと外しやすいです。

次に底面パーツと基板が正面側のネジ1本とRS-232Cポートのところのネジ2本で止まっているので、そこをはずすと分離できます。

大概はこの写真のようにホコリまみれなので、エアダスターとIPA、エタノール、中性洗剤で水洗い(自己責任)で、綺麗にします。

電解コンデンサー交換

やはりモデル共通でここのコンデンサーが多いですね。全部で33個です。交換作業自体は他のモデルと一緒です。

ただ、ひたすらに取り外していきます。

その後も、ひたすらに極性だけ注意して取り付けていきます。

サクサクっと完了。

フロッピーディスクドライブ(FDD)

とにかく初代はオリジナル仕様のパーツが多くて厄介です。

このFDDももちろんオリジナル仕様。泣けます。他モデルから流用不可なので独自パーツが故障したらお手上げです。

分解方法は、他のモデルと近いのは幸いですが、よりややこしくなっており難易度が相当高いです。

FDDユニットからの取り外し

筐体と固定されているタッピングビスをはずして、左右側面のネジ4本ずつをはずすところは他のモデル共通のようです。

コネクタ基板取り外し

まずは目に留まる緑色の基板。外そうとすると他のモデルにはない金属板が邪魔なので、はずしてネジを取るとコネクタ基板とFDD本体を分解できます。

コンデンサー交換

これも他機種同様に、低背を基板裏側から取り付けるところが要注意です。

(FDD1台ごと)

耐圧 容量 個数
16V 100μF(低背) 4
16V 10μF 3

モーター基板分解

コンデンサーのついている基板はモーター部分にもあるため、さらに分解が必要です。

ここがかなり厄介でした。他のモデルと違い、この最後のネジ3本のうち、矢印のところの2本が鉄板が邪魔で外せません

仕方ないのでかぶさっている鉄板も外します。上部に小さいネジ2本、それより大きいネジが4隅に3本、1本はバネパーツを止めてるネジです。

この時、小さいバネなどが無くなりそうなので注意が必要です。

こんな感じに分解できます。

モーター基板部分は、コンデンサーの極性がシルク印刷されていないため、取り付けるときのために極性をメモしておきます。

コンデンサー交換

(FDD1台ごと)

耐圧 容量 個数
16V 22μF 5
50V 1μF 1
50V 1μF(BP) 1
16V 10μF 1

SHARP X68000 FDD K61432-71 K61432-72 修理 備忘録 : 分解の際にこちらの情報も参考にさせていただきました。

マイクロスイッチが壊れた!

トラブル発生!

最後の鉄板がうまくはずれなくて、引っ張ったときにマイクロスイッチについている、ボタンを押す薄っぺらい金具が折れてしまいました。。。

やってもうた。。

接着剤で補修しようとしましたが無理のようです。オワタ・・・。こんな部品、もう手に入らなそうだしなあ。

そんなときtwitterから、

「なんと代替部品がまだある?」

オムロン 極超小形基本スイッチ 10個入 D2F-01L30-A

こんなようなやつらしい。

マルツオンラインでD2Fのデータシートがあったのでそれで定格電流(0.1Aなので01とつく)と、一般荷重動作(01のあとにFがつかない)の中から、あとはハンダ付けタイプのが通常と小型と2種類、ボタンを押す金具が、まっすぐと、半円(小)と半円(大)と3種類あったので、どれが合うかわからないので適当に注文してみる。

モノタロウで3,500円以上で500円かかる送料が無料だったので、消耗品もあわせて注文。

果たしてうまくいくかどうか。(その後、特注品のため、先が丸くなっているのは3ヶ月くらいかかるとのこと。どんだけ~)

拡張メモリ(1MB)

16V100μFが1つ使われていたのでさくっと交換。

今回はここまで

FDDの修理が途中なまま、組み上げて起動しようとしたところ、背面の電源スイッチを入れると電源FANが回り始めてしまい、フロントスイッチをONにしても、POWERLEDが赤のままという残念な状況に。。。コントロール基板になにか問題があるのか、メイン基板のもしかするとオシレータがだめだったのか。。。

もう1台、初代を入手して組み替えて故障箇所特定するしかないんですかね。。。FDDを直したらしばらく寝かせておこうと思います。

そしてサイバースティックの入手に成功

動作未確認ではあるものの5k円くらいで入手に成功しました。10k円は中々出せないなと思っていたのでラッキーでした。

そしてこれまた5k円くらいで、カブトガニアナログコントローラーもヤフオクでゲットしました。

肝心のX68000本体が直らないのでしばらくアフターバーナーはお預けです。