この記事の内容
- X68000を持っていない方向けの記事
- X68000のゲームを遊ぶ方法を4つご紹介
- コストや遊びたいゲームによってどれを選ぶのが良いか分かる
昭和時代のレトロなパソコンがブームらしいです
『パソコン』に限らず『ファミコン』や『専門雑誌』など、いわゆる”レトロな昭和もの”が注目されています。
その中でも昭和63年(1987年)の3月にSHARPから発売された「X68000」と呼ばれるパソコンが人気です。
当時のお値段はなんと本体だけでも定価369,000円
パソコン少年には高嶺の花で入手できず、大人になってからその頃のゲームを遊びたくなり買い求める人が増えているようです(私もそのうちの一人です)
X68000のゲームといえば
X68000と言えばアーケードゲームの移植ですよね
今でこそ任天堂DSや任天堂Switch、プレイステーションシリーズなどでアーケードゲームの移植などが遊べますが、当時はスーパーファミコン(1990年発売)すらありませんでした。
そんな時代に、「グラディウス」を初め、「スペースハリアー」「アフターバーナー」「沙羅曼蛇」「ドラゴンスピリット」「バブルボブル」などたくさんのアーケードゲームが移植されて注目を集めました。
もちろん他にもX68000オリジナルのゲームもたくさん発売されました。
同人ソフトや近年発売されたものを除いたX68000用ゲーム全750タイトルが網羅された本は、買っておいて損はないです。
エミュレーターで遊ぶ
これまで色々なエミュレーターが開発されてきました。
2024年発表のiPhone用の公式アプリ「Delta」などは非常に完成度も高く使い勝手も抜群ですがX68000は動きません。
「Delta - Game Emulator」をApp Storeで
これまで主にWindowsPC用にX68000のエミューレータはもたくさん開発されましたのですが、現在では残念ながらサポート(配布)を終了しています。
その中で「RetroArch」という有名なエミュレーターはX68000にも対応していますが、利用するにはBIOSと呼ばれるファイルが別途必要で、さらに問題なのはX68000用のゲームを持っていてもエミュレーターにはプロテクト(コピーガード)がかかっており取り込めません。
超連射68kなど配布されているゲームもあるので雰囲気を体験することはできます。
エミュで遊べるのはフリーソフトのみなのね
ProjectEGG(WindowsPC)で遊ぶ
日本最大のレトロゲーム配信サイト「PROJECT EGG」でX68000のゲームが購入できます。
Windows以外にSwitchで遊べるものもあるので知ってる人も多いかもしれません。
X68000の64タイトルのゲームが配信されており一番お手軽にX68000のゲームを楽しめる方法です。
遊びたいゲームが販売されているなら一番お手軽かも
X68000Zで遊ぶ
「X68000 Z」とは2022年夏、彗星のごとく現れた株式会社瑞起が開発したX68000型ミニパソコンです。
実機のX68000とほぼ同型のキーボードとマウス、そしてコンパクトになった本体にはフロッピーディスクの代わりにSDカードを読み込ませるなど大変凝った作りになっています。
当時のファンがクラウドファンディングサイトに殺到し「3億円オーバー」と目標金額を大きく超えて達成しました。
「ジェノサイド」「エトワールプリンセス」「悪魔城ドラキュラ」など当時のX68000ゲームもどんどん発売されていますが、いかんせん「ゲーム」をプレイするためだけに購入するのであれば割高かもしれません。
悪魔城ドラキュラ・クォース DELUXE PACK - ZUIKI STORE
ちょっとX68000マニアでもないとお高いかな
オリジナル(X68000の実機)で遊ぶ
やっぱり当時の環境そのままで遊びたい!
よくわかります……、私もそうでした。
私はリアルタイム時代のゲームなどを保持しており、X(twitter)で知り合った方に電源修理をしていただいたおかげで実機でゲームをできておりますが、もしこれからX68000のゲームをプレイするのであれば以下の理由からオススメできません。
それでも実機が欲しい場合はオークションなどをウォッチしておき、できるだけ状態の良いものを入手しましょう。
ただしメンテナンス済の商品でもいつ壊れるからわからないので、予算が許せば秋葉原BEEPさんで買うのが安心でしょう。
海外からのお客さんも殺到しており、ソフトもハードもさらに高騰していますが、それでもやはりオリジナルの魅力にはかないません。
不具合上等!茨の道へようこそ!
まとめ
市販ゲーム数 | ハードウェアコスト | ゲームコスト | |
---|---|---|---|
エミュレーター | X(フリーソフトのみ) | ◎ 0円(要PC/スマホ) | ー |
ProjectEGG | △(64本) | ◎ 0円(要PC/Switch) | ◎ ゲーム1本あたり700~800円 |
X68000Z | △(20本程度) | △ 29,800円~ | △ ゲーム1本あたり5,000円 |
オリジナル(実機) | ◎ | X 100,000円~ | △ 数千円~数万円(※中古品) |