修理とメンテ

040Excelを載せたX68000XVIのレストア完了

遂にメインマシンのX68000XVIに着手

当ブログではX68030X68000XVI-HDと修理し、X68000初代が頓挫したので、気持ちを切り替えて、現役当時(1993年)、わたしが初めて購入したX68000のX68000XVI(中古)の修理に今回着手しました。

今回、68熱が再燃するまではこのXVI1台だけ手元に残していた思い入れのあるマシン。

このXVIはまさにわたしが「えくしび」のハンドルネームになった由来の1台となるので、最近ヤフオクで入手した68とはわけが違います。

私の自著でも触れてます。

メンテンナンス項目

というわけで、今回は、基本的には前回のXVI修理と同様のため、細かいメンテナンス項目の紹介は割愛します。

メニューとしては

・コンデンサー全交換
・FDDグリスアップ
・S-RAMバックアップ用交換(ボタン電池部分外に引き出し)
・SH4ファン静音化(おまけ)

を行い、加えて、040Excelが載っているのでそこもいじりました。

コンデンサー交換

メインボードのコンデンサーが例のごとくハンダが溶けづらく、スルーホールのハンダが取りづらかったのです。

最近は2つとも綺麗に穴が開けられないときは、以前はピンバイスで穴を開けてましたが恐ろしく時間がかかるので・・・。

片方(主に溶けやすい+側)が貫通したら、残りの穴にハンダを盛って、溶かしながら、新しいコンデンサーの足を押し込んで通す方法に切り替えました。

FDDメンテナンス

慣れてきたので2台まとめてやっつけました。

組戻した後、ドライブ0が調子悪く有識者の方から色々アドバイスをいただきました。

ICが割れてることもあるらしい

ここまで重症ではなかったのですが、書き込み禁止認識用LEDが壊れていたりすることもあるようなので、まだまだ精進が必要そうです。

S-RAMバックアップ用電池

今回は、CR2450のソケットをいただいたので、大容量化です。

+とーを間違えないようにつなぐだけです。ソケットを外に出したので、電池が切れても底面基板を取り出さなくてすみます(いつのことやねん)

040Excel

さて、いよいよ真打ちのこちらの同人CPUアクセラレータです。

なけなしの給料から大枚をはたいて買ったのが思い出されます(無理してでも買ってよかった)

 

社会人になって3年目の、2000年12月に入手していたようです。よくこれまでに(私に)売却されず残っていました。

68LC040と128MBのSDRAMを当時載せたままになってます。

拡張スロットのボードでDMAを使うソフトウェアの開発が間に合わず、直接、X68000XVI上に改造されています。

起動用のIPL-ROMは不要ですが、元のXVIに戻し方がわからないので040Excel無しにはもう起動できないようです。

いつか、060Excelにしたいですが060は060turboがあるので、これはもう040Excel専用機でいくのが良さそうでしょうか。

コンデンサーは使われていないので特にメンテしてませんが、メインボードのメンテのためにはずして元に戻せるよう、配線を覚えておくようにします。

配線メモ

灰灰黒 白緑 白赤 白緑 白緑
MPU切り替えスイッチ 拡張スロット 拡張スロット メインボード LED(040の時に光る)

SH4の取り付け

このXVI、元の電源が不調だったので、当時(2000年頃)ATX電源化しており、元のSH4は当時無知な私が廃棄してしまったようです(知らないって恐ろしい)

ATX電源のままでも問題はないのですが、やはりここは純正の装備に拘りたく、「SH4ほしーほしー」twitterでつぶやいていたら、なんと譲っていただけるという方が!

twitterバンザイ。

メンテ済みということでひとまずそのままこの電源をつけて、せっかくなのでファンは静音のものに交換しました。

12V MPU冷却用ファンの取付け

040Excelですが、元々は68LC040RC25にヒートシンクをつけていましたが、やはり040はファンによる冷却が必要そうと思い、改造することにしました。

5V駆動のファンが良かったのですが、手元にあるのがこちらの12V用のファン。とりあえずこれを熱伝導テープで取り付けることに。

意外とこの手の商品、探してもバリエーションがあまりないみたいですね。やっぱりアキバを散策しないといけませんね。

手持ちの電源コード類を駆使して接続方法を考えますが、とにかく電源ユニットが入ってる左タワーからMPUのある右タワーへ電源を引っ張るのが面倒です。

最終的にこんな感じに、SH4⇒5Vと12VとGNDを取り出して、ファンとCF POWER MOSTERに分岐させました。ちょっと容量が心配な感じではあります。

次、SH4が不安定になったらまたフルメンテナンスかな(一生メンテナンスしてそう)

爆音FAN

というわけで、めちゃ冷えそうなのですがSH4並に爆音なのでせっかく電源を静音化しても台無しでした(苦笑)

000モードのときには040は熱くならないみたいなので、MPU切り替えスイッチとファンの電源を連動させてもいいかもです。

XC68040HRC25

ヤフオクで3,000円くらいで入手したHRC版。古のMac(LC475とか)に載っていたMPUのようです。040系はヤフオクでも比較的入手しやすいです。

HRC型番はRC型番より発熱が抑えられているらしいということで。ただ25MHz版なので、そこは心配です。

動作テスト

040Excelは、特殊な起動方法になります。

ブート

060turboのようにIPLROMではなく、040turboのように、SRAMに常駐ソフト(SRAMpatch.x)をインストールしてリセットします。

正常に起動するとシンプルなMPU判定+メモリチェック画面が表示されます(MC68040+128MB)

起動したら、jdash.sys(jupiter-x用のもの?)というデバイスドライバーをconfig.sysで登録します。

ベンチマーク

si.r

66MHzのオシレータを載せると33MHz動作になります。

50MHzのオシレータで25MHz動作もできるたのですが、なぜか68000の方が不安定になってしまったので、33MHzに戻して安全対策でサイドカバーを全開にしてます。

040turboでは使えないらしい、68LC040(FPUなし)版も載せておきます(クロック表示がおかしい)

My X68000ページにも追加しておきました。

今後(安全限界へのチャレンジ)

40MHz版の68040と80MHzのオシレータも手元にあるのでチャレンジしたいものの、ぶっ壊れると当然、スペアはないのでこの当たりがいい線でしょうか。

ただ、配布当時の情報によると、37.5MHzまでいけるそうなので、せっかく爆音の空冷化したので、全然みつからない75MHzのオシレーターがもしも見つかったら最速の040XVIにトライしてみたいと思います。(冬場がいいですかね)

あとは、NetBSD+X-windowもやってみたいですね。

その前にJupiter-Xが再配布されたら、浮気しちゃうかもな~。

おまけ

060Excel :

x68000:040excel_necessary_modifications [NFG Games + GameSX] :

フェスタ68レポート :2000年頃?拡張スロット版の040Excelが試作されていたらしい

MC68040 (LC/EC)について : 68040のロット情報

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