X68000日記(その5)2019.12.29 FDX68&FDS+でフロッピーディスクドライブをハードエミュレーションする

2022/05/14

年の瀬です

やっと冬休みに入っていたので、たまりにたまっていたX68kにまつわる超個人的宿題に着手していきます。

夏休みのイラスト「夏休みの宿題」

X68kの故障箇所で、電源の次に多いのがフロッピードライブなんですよね・・・

というわけで(?)、電解コンデンサー交換の気が重いので、まずはFDD不調問題に対処できる、RaspberryPiを利用したRaSCSI開発者による、スーパーなグッズ「FDX68」の動作テストから着手。

FDX68 :

FDX68はX68000のフロッピーディスクドライブの環境を改善するために開発されたハードウェアとソフトウェアの総称です。RaspberryPiに専用シールド(変換基板)を取り付けて当ホームページから配布するソフトウェアを導入して使用します。

基本機能はHxCやGOTEK等と同様のフロッピーディスクドライブエミュレータです。
X68000のイジェクト機能やディスク挿入検知等の拡張機能をサポートしています。

またKryoFluxの様にフロッピーディスクのダンプやリストアを行うコントローラ機能も持っています。
X68000だけでなく私の所有するFM77AV40EX,PC-8801FH/MAで利用実績があります。

その他にFM TOWNSやシャープMZ/X1シリーズ、NEC PC9801シリーズ、MSXのいくつかの機種で動作したとの報告を頂いています。

FDX68紹介のページより

こ、、、これがあればX68kの実機であと10年は戦える!(イメージ)というわけで、BOOTHでレッツ購入です。

FDX68シールド(完成品) – GIMONS DEVELOPER WORKS – BOOTH :

自分ではんだ付けするキットだとお安いのですが、私はチキンなので完成品をチョイスw。

そしてよくよく調べていくと、別の方が作成されたFDSというキットもあると実装が簡単になるとのこと!!

X68000 タワー型用 FDD-DRIVE SWAPPER+ – ミカエル – BOOTH :

むおおお、これもあるとよさそう、、、というわけで、在庫が補充されるのを待ち、ミカエルさんのtwitterをウォッチし続けて、無事にゲット

これでブツはそろいました!

あ、ラズベリーパイも必要ですw 最近バージョン4がでましたが、今回は3B+を用いました。4にも今後対応していくかも??

ハードウェアとソフトウェアの準備

X68000 タワー型用 FDD-DRIVE SWAPPER+の取り付け

まずは届いたFDSを68本体に組み込んでいきます。

詳しいマニュアルが付いていたので、それをよく読んで組み込めば難しいところはありませんでした。

この辺をいじいじしていきます
30分ほどの作業で完成

余ったフラットケーブルをどうするかや、切り替えるスイッチをどこにつけるか、などがありますが、そのへんは追々考えることにします。

RaspberryPi3の設定

次はFDX68です。まずはハードウェアの方で、RaspberryPi3にFDX68をくっつけます。

次にソフトウェア側ですが、

【FDX68】初心者による初心向け導入解説 | 箱の蛙は走査線の夢をみる :

上記のサイトに大変わかりやすくまとめられていたので、そっくりそのままに設定してみました(ありがとうございます)

余談ですが、手持ちのmicroSDが128GBしかなく、それでセットアップしたのですがもし仮にX68kの市販ソフトのDISKイメージをすべて入れたとしても余裕で容量が余りそうです(苦笑)

コマンドラインで若干作業しますが、ここもそれほど難しくないでしょう。

いつもの超連射68kで動作テスト

あとはWindowsPCからFDイメージのゲームなどを適当に転送し、コマンドを実行するとフロッピーの読み込み待機状態になります。

今回は、超連射68kのイメージを利用しました。手元にあったのが拡張が2HDとなっていましたが、xdfとかでなくてもディスクイメージ形式であれば特に問題ないようです。

こんな感じ

この状況で切り替えスイッチを下にして68の電源を入れると青いLEDが光って格好いいです。

FDイメージの読み込まれると、FDアクセスを示す赤いLEDが点灯します。

無事に起動しました!

読み込み時間がリアルなFDDと同じくらいかかるので、最初「あれ?えらく遅いな?」と思ったのですがデータの転送速度がバスに制限されているので、そりゃそうか、ということでまったり待ちましょう。

今回はわりとすんなり実験完了でした!

今後は、
・トグルスイッチをどこにつけるか
・RaspberryPi+FDX68をどんなケースに入れるか(みなさん、どうされてるのでしょうか、裸でしょうか?裸族ってありましたね)
・040Excelでも動作するか(多分しそう)
・プロテクトのかかったリアルフロッピーからイメージを作成
・複数枚のゲームでディスクの入れ替えでの動作テスト
などトライしたいですが、その前にカビたマスターディスクばかりのゲームをどうにかしないとですね(涙)

家電のKENちゃんで、以前、クリーニングディスクが売ってたのですが役立つのかどうか、なおかつ売り切れというなんとも厳しい状況w これだけPC98やPC88も人気なのだから、みんなドライブクリーニングしたいんじゃないのかなあ・・・。ここはまだまだ課題が多そうですw