X68000日記(その21)2020.5.16 XM6typeG(Nereidエミュレーション)+NetBSD/x68k 9.0

2021/04/25

X680x0で快適なネットサーフィンは可能なのか?

普通に考えたら、NOなわけですが、060turbo+NetBSDならもしかして、、、とトライしてみました。

まずは、先日、実機のX68kで、まずは060turbo+Human68kでインターネット接続までできました。

そこで次はやはりインターネットといえば、ネットサーフィン(死語)をしたいところなのですが、そのためには当然、ブラウザが必要です。

検索サイトのイラスト

そうです。X68kにおいては、OSに対して、ブラウザ、入ってないんです・・・(他にも色々入ってませんが

最近のOSには、当たり前に最初からブラウザ入ってますよね。

さて、私の知る限り、Human68k用には、その後、新しくブラウザは(おそらく)開発されていないため、先日セットアップしたNetBSD用のブラウズを探すことにします。

てか、ここで入れたNetBSDにも、ブラウザが入ってません。。。
いまどきのLinuxのディストリビューションなら、何かしら入ってたりすると思うのですが・・・。

というわけで、X68k+NetBSDでネットサーf(ry、と思ったのですが。

その前に、実機で試行錯誤するのは家族の視線も痛いので、まずはOSのセットアップのときと同様に、エミュレーター上でネットサーフィンができる環境作りにトライして、それが完成したらそのイメージをRaSCSIで実機に持っていくことにします。

XM6 typeGの設定

Nereidボードをエミュレーション

Nereidとは、X68k用の同人ネットワークボードです。前の投稿で、Human68kで動作テストさせたボードですね。

昔はPC/AT互換機のISAバスに10BASE-TのNE-2000カードを差して、みんな有線LAN接続していた頃には、そこまでの違和感というか、X68kでこのボードを使うこととの差がなかったのですが。

現代はマザーボードのチップセットに無線のWi-Fiが組み込まれているので、もはやネットワーク機能のみを後から外付けというケースはなくなりましたね・・・。

無線ネットワークのイラスト

XM6 typeGへNereidを組み込む

というわけで、エミュレーターにこのNereidを組み込みますが、組み込むと行っても、オプションで装着するにチェックボックスをつけるだけです。

ツール>オプション

・Nereid(USB除く)
  イーサネット/USB/拡張メモリ・バンクメモリ複合ボードであるNereidのイーサネットとバンクメモリを実装しています。イーサネットについてはLANコントローラとしてRTL8019AS相当の機能をエミュレーションします。
(添付のマニュアルより)
NetBSDの起動時のメッセージでボードが認識されたことを確認

仮想ネットワークドライバ(TAP-windows)の設定

ここからが結構難しかったです。よくわからず、ハマりました・・・。

TAP-Windows

引き続き、XM6 typeGのマニュアルによると

  ホストPCにTAP-Windowsが必要です。TAPの設定やネットワークのブリッジまたはルーティングの設定を行う必要があります。もちろんX68000側にドライバ等の導入が必要です。

・・・TAPとはなんぞや?

調べてみると、仮想ネットワークドライバのようです。これを利用して、Windows上のX68kエミュレーターからWindows上のネットワークデバイスへ中継するようです。たぶん。

OpenVPNのインストール

TAP-Windowsは、OpenVPNというツールをインストールすると一緒にインストールされるようです。

Community Downloads | OpenVPN : ここからWindows10用の最新のものをインストールしてみました。

openvpn-install-2.4.9-I601-Win10.exe

「Windowsキー」+「x」>デバイスマネージャ>ネットワークアダプター

で「TAP-Windows Adapter V9」というのが追加されているのを確認します。

コントロールパネル>ネットワークとインターネット>ネットワークの状態とタスクの表示>アダプターの設定の変更

に表示される「ローカルエリア接続」というアダプターの名称を「TAP01」という名前に変更しました。

ネットワークアダプターの名前変更なんて初めてしました

X68000側のネットワーク設定

お次は、NetBSD上でネットワークインターフェースの設定を行います。ご自身のネットワーク環境にあわせて行う必要がありますので、あくまで一例です。

ifconfig ne0 192.168.10.68 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.10.255
route add default 192.168.10.1

また、/etc/resolv.conf にDNSサーバのIPアドレスを記述しました。viしか入っていないのでviで編集しました。

nameserver 192.168.10.1

また、XM6 typeGのNereidの設定で、仮想ネットワークアダプターに設定した「TAP01」を入力します。

そうするとネットワークの状態で、「ネットワークケーブルが接続されていません」となっていてバツマークがついていたTAP01が正常に動作するようになります。

Windowsのブリッジ設定

このままでは、エミュレーターとTAP01はつながってますが、インターネットに繋がっていませんので、WindowsPCが使っているWi-Fiのネットワークアダプタにブリッジ接続します。

2つのネットワークアダプタを左クリックで選択してから右クリック>ブリッジ接続、です。

WindowsPCとLinuxサーバーをブリッジ接続する方法 – Qiita :

するとこんな感じになります。

FTP接続実験

さすがに、ftpとかpingやtracerouteは入っているので、テストしてみるといい感じです。

CTRL+CでBreakすると、なぜかCTRLキーが押されっぱなしになることがあって、そういうときはソフトウェアキーボードで、CTRLをOFFにすると、元に戻るので、一旦放置で。。

ブラウザまではいけませんでした・・・

というわけで、、、次はいよいよブラウザですが、その前にパッケージインストールツールやX-windowのデスクトップ環境、日本語入力環境とかを整備しなきゃかもしれませんね。先は長い!

最近は休憩時に昔のOh!Xを読み返したり。記事ってこんな感じだったかなあ、とか思いながら執筆。

おまけ

NetBSDでインターネットということで、NereidではなくRaSCSI経由で挑戦しているケースを見つけたのでいつかやってみたい。

RaSCSI のEtherNetをNetBSD/X68kでつかえるようにしてみた。 – Qiita :

https://qiita.com/jr9qnj/items/68723def3359503ff513

参考リンク

www.pastel-flower.jp/~isaki/XM6i/ :

XM6i – クロスプラットフォーム X68000/X68030 エミュレータ :