X680x0で快適なネットサーフィンは可能なのか?
普通に考えたら、NOなわけですが、060turbo+NetBSDならもしかして、、、とトライしてみました。
まずは、先日、実機のX68kで、まずは060turbo+Human68kでインターネット接続までできました。
そこで次はやはりインターネットといえば、ネットサーフィン(死語)をしたいところなのですが、そのためには当然、ブラウザが必要です。
そうです。X68kにおいては、OSに対して、ブラウザ、入ってないんです・・・(他にも色々入ってませんが)
最近のOSには、当たり前に最初からブラウザ入ってますよね。
さて、私の知る限り、Human68k用には、その後、新しくブラウザは(おそらく)開発されていないため、先日セットアップしたNetBSD用のブラウズを探すことにします。
てか、ここで入れたNetBSDにも、ブラウザが入ってません。。。
いまどきのLinuxのディストリビューションなら、何かしら入ってたりすると思うのですが・・・。
というわけで、X68k+NetBSDでネットサーf(ry、と思ったのですが。
その前に、実機で試行錯誤するのは家族の視線も痛いので、まずはOSのセットアップのときと同様に、エミュレーター上でネットサーフィンができる環境作りにトライして、それが完成したらそのイメージをRaSCSIで実機に持っていくことにします。
XM6 typeGの設定
Nereidボードをエミュレーション
Nereidとは、X68k用の同人ネットワークボードです。前の投稿で、Human68kで動作テストさせたボードですね。
昔はPC/AT互換機のISAバスに10BASE-TのNE-2000カードを差して、みんな有線LAN接続していた頃には、そこまでの違和感というか、X68kでこのボードを使うこととの差がなかったのですが。
現代はマザーボードのチップセットに無線のWi-Fiが組み込まれているので、もはやネットワーク機能のみを後から外付けというケースはなくなりましたね・・・。
XM6 typeGへNereidを組み込む
というわけで、エミュレーターにこのNereidを組み込みますが、組み込むと行っても、オプションで装着するにチェックボックスをつけるだけです。
ツール>オプション
・Nereid(USB除く)
イーサネット/USB/拡張メモリ・バンクメモリ複合ボードであるNereidのイーサネットとバンクメモリを実装しています。イーサネットについてはLANコントローラとしてRTL8019AS相当の機能をエミュレーションします。
(添付のマニュアルより)
仮想ネットワークドライバ(TAP-windows)の設定
ここからが結構難しかったです。よくわからず、ハマりました・・・。
TAP-Windows
引き続き、XM6 typeGのマニュアルによると
ホストPCにTAP-Windowsが必要です。TAPの設定やネットワークのブリッジまたはルーティングの設定を行う必要があります。もちろんX68000側にドライバ等の導入が必要です。
・・・TAPとはなんぞや?
調べてみると、仮想ネットワークドライバのようです。これを利用して、Windows上のX68kエミュレーターからWindows上のネットワークデバイスへ中継するようです。たぶん。
OpenVPNのインストール
TAP-Windowsは、OpenVPNというツールをインストールすると一緒にインストールされるようです。
Community Downloads | OpenVPN : ここからWindows10用の最新のものをインストールしてみました。
openvpn-install-2.4.9-I601-Win10.exe
「Windowsキー」+「x」>デバイスマネージャ>ネットワークアダプター
で「TAP-Windows Adapter V9」というのが追加されているのを確認します。
コントロールパネル>ネットワークとインターネット>ネットワークの状態とタスクの表示>アダプターの設定の変更
に表示される「ローカルエリア接続」というアダプターの名称を「TAP01」という名前に変更しました。
X68000側のネットワーク設定
お次は、NetBSD上でネットワークインターフェースの設定を行います。ご自身のネットワーク環境にあわせて行う必要がありますので、あくまで一例です。
ifconfig ne0 192.168.10.68 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.10.255 route add default 192.168.10.1
また、/etc/resolv.conf にDNSサーバのIPアドレスを記述しました。viしか入っていないのでviで編集しました。
nameserver 192.168.10.1
また、XM6 typeGのNereidの設定で、仮想ネットワークアダプターに設定した「TAP01」を入力します。
そうするとネットワークの状態で、「ネットワークケーブルが接続されていません」となっていてバツマークがついていたTAP01が正常に動作するようになります。
Windowsのブリッジ設定
このままでは、エミュレーターとTAP01はつながってますが、インターネットに繋がっていませんので、WindowsPCが使っているWi-Fiのネットワークアダプタにブリッジ接続します。
2つのネットワークアダプタを左クリックで選択してから右クリック>ブリッジ接続、です。
WindowsPCとLinuxサーバーをブリッジ接続する方法 - Qiita :
するとこんな感じになります。
FTP接続実験
さすがに、ftpとかpingやtracerouteは入っているので、テストしてみるといい感じです。
CTRL+CでBreakすると、なぜかCTRLキーが押されっぱなしになることがあって、そういうときはソフトウェアキーボードで、CTRLをOFFにすると、元に戻るので、一旦放置で。。
ブラウザまではいけませんでした・・・
というわけで、、、次はいよいよブラウザですが、その前にパッケージインストールツールやX-windowのデスクトップ環境、日本語入力環境とかを整備しなきゃかもしれませんね。先は長い!
最近は休憩時に昔のOh!Xを読み返したり。記事ってこんな感じだったかなあ、とか思いながら執筆。
おまけ
NetBSDでインターネットということで、NereidではなくRaSCSI経由で挑戦しているケースを見つけたのでいつかやってみたい。
RaSCSI のEtherNetをNetBSD/X68kでつかえるようにしてみた。 - Qiita :
https://qiita.com/jr9qnj/items/68723def3359503ff513