PC8801FA+FDX68+FDD-DRIVE SWAPPER 内蔵フロッピードライブを労ろう

2024/02/06

実機FDD環境を長く使うためのFDDエミュレーション

前回、PC8801FAをメンテナンスしましたので、次はこの「FDDエミュレーション」にトライしようと思います。

すでに、X68000で同様の改造にトライしていましたが、PC8801ではどうでしょうか。

(2022.02.23 5インチIPS液晶モニター追加について追記)

FDX68の制作

X68K用に用意したものとは別に、新しくPC88用のFDX68をもう1つ用意しました。

前回は完成品を購入しましたが、今回は自分ではんだ付けする基板(シールド)モデルをBOOTHで購入し、製作にチャレンジします。

現在、高騰してるのでもう1つくらい買っておけばよかった・・・。

部品の確認

部品点数はそこまで多くありません。

チップコンデンサの取り付け

いきなり苦戦しました。鼻息で飛んでいってしまいます。

なんか、C1が斜めですが、きっと大丈夫でしょう・・・。

抵抗、ダイオードの取り付け

ここからはそれほど難しくありませんでした。取り付ける向きにだけ注意です。

LED、ICの取り付け

複数の足がある部品は、中途半端に浮いてしまわないように奥まで刺さった状態ではんだ付けします。

取り付ける順番を間違えるとはんだ付けする箇所が隠れてしまい、はんだ付けできないパーツがあるのでそこだけ注意しました。

ヘッダピンとコネクタの植え付け

ジャンパーピンをつけて完成!

さて、ちゃんと動くでしょうか。

FDD-DRIVE SWAPPER+

FDX68は、それ単体では使うことができず、PCと接続するパーツが別に必要です。

PC88用はこちら。X68Kのときもお世話になったミカエルさんから購入です。

数が限られていてずっと売り切れだったのですが、ちょうど販売予告がありPCの前で待ち構えて、超マッハで購入させてもらいました。

PC-8800シリーズ用 FDD-DRIVE SWAPPER+ Ver.2.0 – ミカエル – BOOTH

PC-8800シリーズ用FDD-DRIVE SWAPPER – MichaelsBlog

これで必要な部品は一通り揃いました。

FDS+の取り付け

それでは早速、説明書をよく読んでから取り付けていきます。

一度、メンテのためにPC8801FAをばらしているので、説明でわからないところはありません。

68版と比べてでっかい基板!キレイ!拡張スロットに挿していきます。

ケーブル類を逆差し防止担っていないコネクタは、上下を間違えないように気を付けながらつなげていきます。

特に難しいところはありませんでした。

拡張スロットが複数あり、拡張カードが挿してある場合は一番上のスロットにFDS+を挿すのが良さそうです。

FDX68con

次はソフトウェアの設定です。

ラズパイの入手性が悪くなっているので、先日、仕方なく千石電商で3,900円で購入した、RaspberryPi3 ModelAにOSをセットアップしてから、GUIでFDX68を操作できるという、FDX68conの設定をしてみることに。

FDX68コントローラー使用環境の構築 – MichaelsBlog

こちらを参考に、OSとQTがセットアップ済のイメージをありがたく利用させていただきました(0からやるとかなり大変そう)

Microsoft PowerPoint – FDX68con簡易マニュアル_1.00

RaspberryPi3 Model Aのセットアップ

とりあえず、普段使いのHDMIモニタにラズパイをつないで設定していきます。

サクサクでしたが、Model Aは、USBポートが1つしか無いので、キーボードとマウスを両方つなぎたい場合などは工夫しないといけません。

FDX68con起動!

さて、ラズパイを再起動すると自動的にFDX68conが起動してきました

あれれ?なんかうまく動かないぞ?

どーん!

このとき、retroPCサーバがダウンしていて、FDX68がインストールできないトラブル発生!

その後、色々あってインストールできました。

ガンガンダンプできます!(しかし、赤色のマスは悲しみの読み取りエラー・・・99回までリトライできる設定で挑むも玉砕

ドライブ1でエラーでも、ドライブ2にすると読み取れたりすることがあるようです(単にFDDがヘタれてる可能性もあり)

使い方は割と簡単で、エミュレーションするモードと、ダンプモードがあり、FDS+についている光るスイッチで切り替えます。

また、トグルスイッチの方で起動ドライブに内蔵FDDを使うか、FDX68を使うかの選択になります。

すべてのFDをダンプできたら、内蔵FDDは使わなくなっちゃうかもですね~・・・。でもゲームを買ったときだけは使うかな。

追記:

Qtのバージョンによっては、うまくfdx68conの画面に切り替わらないことがあるらしく。そんなとき↓のfdx68-phpで、Windowsやスマホなどのブラウザから接続し、fdx68を再起動すると表示されることがあるようです。

おまけ1 fdx68-php

同じネットワークにあるスマホのブラウザなどから操作できるアプリがありました。

GitHub – ztto/fdx68-php

FDのイメージは「fdximg」というディレクトリにおいておくと「Image操作」のところに表示されるようです。

ラズパイにモニタを繋がなくてもゲームのイメージの入れ替えなどがスマホからできるので便利ですね。

おまけ2 FDS68K

こちらのGORRYさんのツールでもFDXの操作がグラフィカルにできるようなのでいつか試してみたいです。

fds – PukiWiki

HDMIモニタをつなぐのが面倒なので、5インチ~7インチくらいの液晶モニタをつないでタッチで操作できるようにしたら便利そうです。

そんなに頻繁に使うのか?という話はありますが・・・。

無事にハイドライド3起動

試しにダンプしてみたこちら。

無事に手持ちのHYDLIDE3が起動!FDが入っていないので不思議な感じです。

時間が有るときに手持ちのFDゲームをイメージ化していこうと思います!(イメージ化するだけして遊ばないの法則・・・)

次はしばらくPC88で遊ぶネタ待ちですかね~。募集中でーす!

Raspberry Pi用タッチモニター 5インチ

FDXをGUIで操作する度にモニターを切り替えるのが面倒くさかったので、専用のモニターを探した所良さそうなのを教えてもらいました。

Freenove 5インチ Raspberry Pi用タッチスクリーンモニター、800×480ピクセルIPSディスプレイ、5点タッチ静電容量式スクリーン、ドライバー不要のDISPLAYポート

2022/1当時、送料込みで5,380円でした。

HDMIケーブルでモニター部分と接続できるものと迷ったのですが、ケーブルレスでコンパクトになるのと、他のものはつながないだろう、、、ということでこいつに。
7インチ版もあるので老眼が気になったのですが、結果、5インチ版でOKでした。

開封~組み立て

動作テスト

D2314Htとの比較

視野角も広い

裸のラズパイも見えなくなって、ケーブルもFDD用と電源のみでとてもいい感じです。

お値段の割にいい買い物でした!