最近、100円ショップダイソーのデジタル系ガジェットの充実がすごいです
時間のあるときはダイソーのデジタルコーナーを物色するのですが、SNS上で人気急上昇のアイテムがあることを知りました。
いったいどんなスピーカーなのか? さっそく入手して検証してみました。
この記事の内容
- ダイソー300円スピーカーのレトロPC対応改造方法
- ダイソー300円スピーカーの音質
- ダイソー300円スピーカーの入手方法
それでは、解説していきます。
取り扱っているダイソーを探す
ところでダイソーって国内に何店舗あるの?
2024年6月現在ですが、3,813店舗あるそうです。
これだけあればすぐに見つかるだろう……と思ったのですが意外と在庫が無く、3店舗目で販売されているのを発見しました。
小さくて可愛いスピーカーなのですが、そのまま使うには1つ問題がありました。
それは、このスピーカーがUSBによる給電が必要な「アクティブスピーカー」だったということです。
アクティブスピーカー | パッシブスピーカー | |
---|---|---|
アンプ | 内蔵 | 別途必要 |
電源 | 必要 | 不要 |
種類 | 豊富 | 少ない |
レトロPC用途 | △ | ◯ |
一般的なWindowsPCなどで利用するのであれば特に問題ありませんが、レトロPCで利用するのにはあまりよろしくありません。
改造すればいけるかも
当たり前ですが、いにしえのレトロPCやMIDI音源にはUSBポートがありません。
USBは使わないでX68000とかで使いたいなぁ……
よくよく見てみると、USBケーブルと一緒にミニステレオの音声用ケーブル(ジャック)もついています。
どうやら音声と電源は別系統のようですので、USB(内蔵アンプ)を使わずにパッシブスピーカー化することができそうです。
果たしてアンプ無しできちんと音がなるのかは不安ですが...。
それでは早速改造してみます(※自己責任でおねがいします)
改造に必要なものを用意する
専門的な道具は持っていないけれど良いの?
一般的なニッパーやドライバーの用意だけでも良いですが、追加の道具もあると良さそうです。
- 必須
- DAISO 300円USBスピーカー
- 細めの長いプラスドライバー
- ニッパー
- あると良い
- 絶縁テープ
- グルーガン
- フェルト生地
- ハンダゴテと半田
今後も電子工作をする方はこの機会にハンダゴテ周りは一式そろえてしまうのがオススメです。
いい道具を買っておくと10年以上は使えるので、やや値は張りますが安物を買ってスグ使えなくなるよりも断然コスパも良いです。
実際の改造手順
スピーカーを分解します
まずはスピーカーが4本の+ネジでとまっているのでドライバーで開けます。
中のアンプ基板は使わないなので、ネジを取りはずして基板を取り出します。
アンプ基板につながっている導線をハンダゴテではずすか、ニッパーでカットします。
USBとオーディオのケーブルがくっついてるので、さけるチーズをさくようにバラします。
裏面の穴をグルーガンでふさぎます
スピーカーの裏面のボリューム用の穴とコードが出ていた穴が空いたままだと音がスカスカになるそうなのでグルーガンで塞ぎます。
ちなみにグルーガンもDAISOでなんと200円で売っているようです。
導線をハンダでつなぎます
アンプ基板の入っていた方のスピーカーの導線(赤・黒)と、オーディオケーブルの導線(オレンジ・青・黒)と、アンプ基板の入っていない方のスピーカーの線(黒(太)・黒白(太)線)を、それぞれ注意しながら下記のようにつなぎます。
・赤とオレンジ(スピーカーR)
・白と黒白(太)(スピーカーL)
・青と黒(GND)と黒(太)
それぞれつないだら導線の被覆を少しはがして、はずれないようにハンダで固定します。
さらに固定してショートさせないために絶縁テープを貼りました。
音質を高めるためにフェルトを詰めます
スピーカーの中に吸音材が入っていると音が見違えるように良くなるらしいと聞きましたので、子供から分けてもらった手芸で余らせていたフェルトを詰めてみます。
あとは分解したときの手順と逆に、蓋を締めてネジを4本締めてたら完成です。
動作テスト
X68000の前面にあるヘッドフォン端子につないでテストしてみました。
音はそこまで大きくはありませんがちゃんと鳴りました!実験結果としては十分成功と言えそうです。
静かな室内であれば、ステレオ音源の再生テストなどに使えそうです。
ちなみに、
- X68000内蔵スピーカーのボリュームつまみが9時方向のところ
- X68000ヘッドフォン端子経由DAISOスピーカーのボリュームつまみが3時方向のところ
が同じくらいの音量でした(体感値)
まとめ
充電がやや面倒ですが、こういうタイプのスピーカーも便利なので併用しています。