久しぶりにDOS/V自作機『3Dプリンタで出力された1/2サイズのX68000~ITX68000~』で組んでみた

ITX68000とは?

まずITXとは、マザーボードの規格の名前で比較的小さいサイズのマザーボードを指すらしい。

Mini-ITX

その中のうちの一つのサイズがこちらの、Mini-ITXというもの。17cm x 17cm のようである。

Mini-ITX – Wikipedia

そして、ITX68000とは、この「Mini-ITXサイズのマザーボードを内蔵した3Dプリンタで出力されたX68000に模したケースのPC」で、以前からミニチュアを作成されていた方の3Dプリンタ最新作!なのである。

最強自作PC用ケース ITX68000登場! | zinichiの日々是上々

作者の方と2021年のMI68でお会いしたときに「68のミニチュアの自作機を作りたい」と話していたところから、いつの間にか量産されるパワーにいつも頭があがりません。

というわけで、「このビッグウェーブに乗るしか無い!」ということでいつものように深く考えずに1つ注文してみた。

※ちなみにこちらはそのプロトタイプで世界に1台しかないという、知人がゲットされたXVI型ITX68000(通称、ITXVI)とのこと。

カッケーーーー!!遠目には本物にしか見えない(笑)

こちらのITX68000は、中のCPUもツヨツヨで、switchエミュとかガシガシ動いててすごかった。

今回注文できたのは、初代やACE、EXPERT、SUPERのマンハッタンシェイプ型でしたが、十分満足。

それでは、はじまりはじまり。

部品調達

ケースが届く前に、必要な部品を準備。

といっても多分、いわゆるDOS/V的なPC/AT的な、自作機を組むのは17年ぶり。ぶりぶりぶりすぎー。

思い起こすと、最後は、2005年位にPentium4のCube型を組んでた気がする。

(当時の写真より)

i865マザー、Pentium4、メモリが512MB、S-ATAのHDDが120GB。

なにもかも懐かしい・・・。SSDとかまだなかったな。

この後は、ノートPCばっかり買ってた・・・。

というわけで、まずは今どきの自作機の情報を集めるところから開始。

CPU

まずCPUの選択肢としては今もなお(?)IntelAMDのようである。

マザーボードの選択肢と、ケース製作者からのレコメンドから今回はIntelでいくことに。

また、最新は第12世代(Alder lake)、第11世代(Rocket lake)というらしいのですが、そこまで今回はハイスペックである必要はないのと、お財布の事情で、第11世代(Rocket lake)をチョイス。

後ほど選ぶマザーボードもこのCPUに合わせたものにする必要あり。

型番にFがついてるのはGPUなしで、Kがついてるのはオーバークロック可能だがクーラーがなしなので、KとFのついてないのを探すことに。

core i5 11400 BOX 送料込みで22k円くらい。

paypalで払ったら1,000円分のクーポンもらってラッキーと思ったら、Qoo10でしか使えない、微妙なクーポンだったので意味なかった。

マザーボード

CPUのお次はこちら。当然、CPUに合わせたものを選択。

「ASROCK アスロック マザーボード H570M-ITX/ac [MiniITX /LGA1200]」

LGA1200に対応しており、ITX68000ケースに入る実績があるものの中から、ちょっと上位グレードのものに。

なぜ上位グレードにしたかというと理由があり、、、

最初は、こちら↓のマザーにしたら、どこのショップも入荷待ちだったので、一番安かった楽天でひとまず注文してみたら、

その後、2週間たっても入荷されないため、キャンセル(涙)。

それからしばらく経って、ふらっと見たらいつの間にかAmazonで入荷してた・・・(手遅れ)


まあ、4,000円くらいの違いだし、新しくて悪いことは無いと思いたい(くよくよしない)

メモリ

メモリはそんなに選択肢がなかったので、サクッとおすすめされたこちらを。

最近のメモリは緑色の基板がむき出しじゃなくて色々がカラフルだったり、見た目がかっちょいい。

CORSAIR DDR4 デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE LPX Series ブラック 16GB×2枚キット CMK32GX4M2A2666C16

普段遣いのノートPCが16GBだったので、せっかくなので(?)16GB x 2 = 32GB 構成にしてみる。それでも13,900円。安い。

SSD(M2)

Crucial SSD P2シリーズ 500GB M.2 NVMe接続

適当な手持ちのストレージで誤魔化そうと思ったが、せっかくなのでまたもや製作者のオススメにあった、500GBで7,000円くらいのこちらをチョイス。

M2は発熱が少し気になるものの、マザーボード上にヒートシンクっぽいカバーも付いてるので大丈夫だろう・・・。

電源ユニット

こちらも楽天がお安かったので最初に速攻でポチった。

ザワード ゴールド電源(350W) FLEX 350 ENP7135B-24YGF

【楽天市場】ザワード ゴールド電源(350W) FLEX 350 ENP7135B-24YGF [ENP7135B24YGF]【AMAP】:エディオン 楽天市場店

楽天ポイントが600円くらいついたので、実質8,100円くらい?

OS

Windows10 Pro

これは部品じゃないけど、新規に調達したということで。

Microsoft 【32bit/64bit】 Windows 10 Pro 日本語 FLASH Drive パッケージ (HAV-00135) |パソコン通販のドスパラ【公式】

オークションやAmazonでも偽物が多いらしいというのと、10があれば、11にアップグレードできるだろうと踏んでこちらをゲット。

なにげに、パーツの中で一番高かったような(苦笑)

まあ、PCが変わってもDSP版と違って使えるということで奮発。

冷却用追加FAN

CPUファンだけだと、ケース内に熱がこもりそうということで、こちらのファンを追加用に購入。

最近、Amazonよりヨドバシが結構調子いい。がんばってるなあ。

とおもったら、Amazonの方が安くなってた(1,939円)

めちゃくちゃリッチな雰囲気!高級ファンのブランドと初めて知ったなど。

ケース

これがないとはじまらないオリジナルケース。注文から1ヶ月ちょっとで到着。

なんでも、プリントするのに5日間はかかるんだとか。もうなんか、時間軸がおかしいです。製造お疲れさまです。

死ぬほど格好いい(※人を選びます)

マザーボードへのパーツ組み込み

パーツを順番に組んでいくだけで特に難しいところはなかったかな。

CPUの取り付け

まずはこいつからっと、いきなりトラブル発生。CPUに最初からシリコングリスが塗ってあるじゃあーりませんか。

ちょっと触って指についちゃったし!。良い子は真似しないように(普通に気をつけるところ)

この黒いカバーみたいなのをつけながらレバーを下げて装着するのが最初、コツがつかめないものの、なんとかなった。

メモリの差し込み

普通に挿すだけ。差し込みが甘いともちろん起動しないのでしっかり差し込む。同じものを2スロットなので迷うところはなし。

SSDの取り付け

元からついてる放熱用のカバーをはずして、ネジ止めしてカバーを戻すだけ。簡単簡単。

電源BOXの取り付け

マザーボードへの電源コネクタ(ケーブル)が2種類あり、4芯の方はこんな感じで挿した(ここにしか刺さらなかったともいう)

ケースへの組み込み

バラックテスト

組み込んでから動かないと悲しいので、いったん、バラックで組み上げて起動テストしてみる。

最初、他のユーザのところでも起きていた謎のHDMIで映らない問題が発生。

仕方ないので(?)Display Port経由でも接続できるということで、ケーブルをメルカリで450円で調達。

モニターの方にもDisplay Port用のポートが余ってたのでちょうどよかった。

最近のBIOSはこういう感じになっていて、名前もUEFIっていうのね。

特に設定はいじらず。

本組み込み

テストもOKになったので電源BOXを入れて、マザーボードをセットしてネジ止め。

LEDや電源スイッチ、USBなどのコード類を接続して、余るケーブル類をうまく束ねて詰め込んでいくのだが。

結構、大変。

使わない、S-ATAの電源ケーブルとかちょん切りたい衝動になんども駆られつつ(これ以外のPCにこの電源使うとは考えにくい)

どうにかこうにか収めていく。

ここの最後のネジが斜めにしかドライバーが当たらないのでちょっと厄介。

この後ろの部分が最初、きっちりはまらずに少し悩む。よく見ると爪の部分がうまく噛んでいないだけだった。

焦らずに休憩しながら進めよう!(誰向け)

冷却ファン追加

マザーボード上のこのコネクタから電流をいただいて接続。

適当なネジで、3DプリントされたITX68に付属のアタッチメントに固定し、さらに両面テープで電源と固定。

ケースの外に空気が流れるようになりいい感じ、かつとても静か。

(でも電源のファンやCPUのファンが煩いので静かでも無意味か?)

天板を閉めて完成

リセットボタンのリセットスイッチの線がはずれてしまうアクシデントに見舞われつつ、なんとか完成!

Windows10のインストール

USBメモリがついてくるのでそれを挿して起動するだけ。10分くらいで完了?時代は変わった。

動作テスト

Coretemp

ケース内の温度が気がかりだったので、こちらの手頃なツールで計測してみた。

Core Temp

大体、50度以下くらいなら大丈夫そうな雰囲気?

ベンチマーク

中身は単なるWindowsPCなので、面白みはないのですが、普段仕事で使ってるノートPCとの比較ということで。

マルチコアでは、さすがに最新の1世代前ということで、内蔵のビデオカードでも中々のスコア。

ITX68000(Core i5 11400 32GB Multi Core)

ITX68000(Core i5 11400 32GB Single Core)

Surface Laptop Go(Core i5 1035G1 16GB)

Thinkpadキーボード

1/2サイズの68キーボードはないので、キーボードとマウスはどうしようかなと。

以前にSurfaceProで仕事してたときに一緒に愛用してたキーボードを思い出した。

新品だと11k円くらいするので、探してた所、美品でこれくらいのお値段だったので。

キーボードの打鍵感とマウスの場所を取らないので、割といい組み合わせなのかな、と。

バッテリー式なのでそこがだめになったら終わりだけど(それでもUSBキーボードとしては使えるぽい)

そして、Windows10だと問題ないのに、Windows11だとなんかうまくいかないのは、PCのせいなのか、OSのせいなのか(そっ閉じ)

おまけ

レトロエクスプレス6号で展示!実機の68と並べないとサイズ感が伝わりにくい・・・笑

リンク

【第12世代と第11世代】Core iシリーズの違いは?どれが良い?【ざっくり評価】 | PC自由帳

UEFI(EFI)とは – IT用語辞典 e-Words