
繰り返す、SK88Proとの出会い
社会人になったばかりの1998年頃に、秋葉原の路上で「グランツーリスモ」のオープニング曲をSK-88proとデジタルドラムで演奏デモしているのを見て(聴いて)一目惚れしました。
運命的な出会い?
MIDI音源は初めて買ったSC55mkIIしか持っていなかったので、「そろそろSC-88Proあたりがほしいなあ」と思っていた矢先のことでした。
当時、同人ソフトの超連射68kのサントラ制作に勤しんでいたこともあり「打ち込みするのにキーボードがあったら便利じゃないか?」とムクムクと購入欲が高まりました。
SK-88Proとは1997年発売で定価89,800円のMIDI音源付きキーボードで、音源のスペックはSC-88Proとまったく同じです。
初任給を使ってソフマップで73,000円で購入しました。
買った中で一番高価なMIDI音源
この後、2002年に1回手放しては2007年に買い戻して)、また引っ越しで2017年に手放して、今回3回目の入手となりました。
主なスペック
| 発売年 | 1997年 |
| 定価 | 89,800円 |
| 鍵盤 | 37鍵ベロシティ対応 |
| 最大同時発音数 | 64音 |
| パート数 | 32パート |
| 対応音源 | GS、GM |
| 電源 | ACアダプター式 |
今回もヤフオクでゲット
SK-88Proは販売台数もそれなりにあったのかヤフーオークションでコンスタントに見かけますので、入手性は良いでしょう。
CM-64やMT-32のように高騰していないのですが、最近はSC-88Proも高騰してきているのでSK-88Proも今後あがるかもしれませんね。

今回はこちらを購入しました。傷などが少なかったこともあり、送料込みで15k円弱でした。
というわけで、普通にメンテナンスしていきます。

ちなみにSC-88(Pro)とは異なり、SC-55系と同様のACアダプター式ですので別途用意が必要です。
またスピーカーは内蔵されていません。

センターマイナス(-)のDC9V、700mA以上のACアダプターを用意しましょう。
このようなUSBケーブルも利用できます。
ご利用は自己責任で
メンテナンス
分解
背面と側面にたくさんあるネジを外していきます。サイズには種類があるので記録しておきましょう。


SC-55mkIIなどと同様に、MIDIケーブルで接続する場合はこの切替スイッチがMIDI側になっていないと音が出ません。

このサイドのユニットにしこたまコンデンサーが載っていますが、他のGS音源と似た感じです。

本体とアースのために繋いでる部分をはずして、はんだ付けしやすいように取り出します。
コンデンサー交換
サイドよりの基板はラジアルリードタイプ、中央の基板は表面実装タイプのコンデンサーが使われています。

SC-88Proより後発なせいか、コンデンサーの個数が気持ち少ないようです。

こちらの基板はコネクタを少しだけ外して、キーボードからは外さずにコンデンサー交換しました。
表面実装のコンデンサーのところにはラジアルタイプのものに付け替えました。
ラジアル型のコンデンサーの一部がよく見ると、OS-CON(薄い紫色)のものが使われますので、こちらは交換しなくても良いようです。

耐圧は同じものが揃わない場合は、取り付ける場所のクリアランスはシビアではないので通常サイズ品で大丈夫です。
| 個数 | 耐圧 | 容量 | 備考 | |
| C140,C141,C142,C143,C144 | 5 | 6.3V | 100μF | 低背(表面実装) |
| C123 | 1 | 50V | 1μF | 低背(表面実装) |
| C10,C12,C26,C27,C28,C45,C46,C47,C57,C60 C66,C69,C70,C79,C91,C92,C102,C104 | 18 | 16V | 33μF | |
| C4,C42,C99,C100 | 4 | 16V | 100μF | |
| C9,C16,C19,C58 | 4 | 6.3V | 330μF | 16Vで代替 |
| C2 | 1 | 16V | 1000μF | |
| C62 | 1 | 6.3V | 1000μF | 16Vで代替 |
| C30 | 1 | 6.3V | 2200μF | 16Vで代替 |
| C5,C15 | 2 | 6.3V | 10μF | 低背 16Vで代替 |
メンテンナンス道具一式
ボタン電池交換
SC-55などと同じ電池でCR2032が1個使われています。電池に「2025.08」みたいに交換した時期をマジックで書いておくと便利です。

設定を保存しないのであれば外しっぱなしにしておくのも手
RCAジャックの清掃
メンテナンス必須ではありませんが、接点クリーナーや、接点復活剤を利用してRCAジャックをきれいにします。
動作テスト

MIDI信号の入力切り替えスイッチだけ注意ですが、特に問題なく再生できました。
最近はXなどでゲームミュージックを演奏している方もたくさんいらっしゃるので、私もいつか鍵盤が弾けるようにがんばります(実家からサルベージしてきます)
まとめ
最近知ったのですが、SK-88Pro以前にはGS音源を内蔵したキーボード「SK-50」

以降には「SK-500」というモデルが発売されていました。
興味があったら調べてみてね


