繰り返す、SK88Proとの出会い
1998年頃のこと。
確か秋葉原かどこかの路上で「グランツーリスモ」のオープニングの演奏デモにSK-88proが使われているのを見て(聴いて)一目惚れ。
(確か、デジタルドラムとのセッションだった)
最初に1993年に買ったMIDI音源のSC55mkIIしか持っていなかったので、そろそろSC88Proほしいなあ、と思っていた矢先だったのと、これまた当時、超連射68kのサントラ制作に勤しんでいたので、打ち込みにもキーボードがあったら便利じゃないか!?と。
超連射68K オリジナルサウンドトラック COMPLETE EDITION | 配信ミュージック | プロジェクトEGG
※わたしの曲も110円で売られてる(バックは入らないけど(笑))
ROLAND SK-88Pro は、1997年発売らしい。定価89,800円。
当時、当然新品だったでの初任給を結構突っ込んだ気がすると思ったが、1998年6月の日記を見るとソフマップで73,000円で購入と書いてあった。
この後、1回手放して(2002年頃?記録なし)、買い戻して(2007年11月に15k円)、また邪魔になって手放して(2017年9月に7.5k円で売却)、今回3回目の入手となりました。何回買ってるんだって話。場所を取るからね。。
SC-88Proは有名なんですが、SK-88Proは意外と知らない人も多いかも?
検索しましたが、SC-88Proのメンテのブログとかはあったのですが、SK-88Proのは見つからず。
今回もヤフオクでゲット
CM-64やMT-32みたくそこまで高騰していないのですが傷だらけといった程度が良くないものも多いので、ある程度見た目がキレイそうなのを選びました。送料がどうしても高くなってしまうのは仕方ないですね。
というわけで、普通にメンテナンスしていきます。
メンテナンス開始
分解
まずは背面にたくさんあるネジを外していきます。サイズは2種類かな?なくさないようにします。
次に、サイドの端子がついてる部分を外します。ネジを何本かはずすと取れました。
メンテナンス後、この切替スイッチがMIDIになっていなくて、音が出なくて焦りました。
このサイドのユニットにしこたまコンデンサーが載っていますが、他のGS音源と似た感じです。
本体とアースのために繋いでる部分をはずして、はんだ付けしやすいように取り出します。
コンデンサー交換
特に難しいところはありません。いつもどおり交換していきます。
サイドよりの基板はラジアルリードタイプ、中央の基板は表面実装タイプのコンデンサーが使われています(SC-88proよりは少なそう)
こちらの基板はコネクタを少しだけ外して、キーボードからは外さずに直接はんだ付けしました。
表面実装タイプではなく、ラジアルタイプのものを68030の修理のように、付け替えました。
また、耐圧は同じものがなかったのですが、そこまでサイズにシビアではないので、代替品でどれも代替KMG等でいけました。
個数 | 耐圧 | 容量 | 備考 | |
C140,C141,C142,C143,C144 | 5 | 6.3V | 100μF | 低背(表面実装) |
C123 | 1 | 50V | 1μF | 低背(表面実装) |
C10,C12,C26,C27,C28,C45,C46,C47,C57,C60 C66,C69,C70,C79,C91,C92,C102,C104 |
18 | 16V | 33μF | |
C4,C42,C99,C100 | 4 | 16V | 100μF | |
C9,C16,C19,C58 | 4 | 6.3V | 330μF | 16Vで代替 |
C2 | 1 | 16V | 1000μF | |
C62 | 1 | 6.3V | 1000μF | 16Vで代替 |
C30 | 1 | 6.3V | 2200μF | 16Vで代替 |
C5,C15 | 2 | 6.3V | 10μF | 低背 16Vで代替 |
ボタン電池交換
CR2032が1個です。いつ交換したかわかるように、電池に「2022.04」みたいにマジックで書いておきました。
電池交換しても、次に使う頃には切れてそう・・・。
ボタン電池といえば、たまたま知った画像がバズってた(笑)
おまい....そうだったんか.... pic.twitter.com/hZajQZamCd
— えくしび@レトロPC愛好家%X68KBBSしすおぺ (@xbeeing) April 15, 2022
RCAジャックの清掃
これもいつものクリーナーできれいに。今回も特に出番がなかった接点洗浄剤。
動作テスト
88Proになった頃には68活動から遠ざかってることもあって「これぞハチプロのMIDIデータ!!」みたいなのはあまり持っていないのですが、再生テストには、レイストームの1面を使うことが多いです。最初、切り替えスイッチでミスってて「あれ?Mach-2とNereoriが同居してると鳴らないのか?」とおもったら、ただの凡ミスでした。
直したからには曲作りしたいですね・・・もう少し仕事が暇になったらかな・・・。
ろくにひけないのに、なんかキーボードってテンションあがりますね。弾ける人が羨ましい...
さて、次こそはSC-88Proか、はたまた最近ゲットしたSC-55Kか・・・。
おしまい。
おまけ
SK-88Pro_j 取扱説明書