cocopar亡き後、WIMAXITはレトロPC界隈最強のモニターに君臨するのか?

最初に結論から

現時点(2021/1/23)では、WIMAXITの11.6インチモニターは、X68000ではあまりうまく活用できませんでした(もしかしたら不良品だったのかもしれません)

(君臨できずっっ)

レトロPCには特殊なモニターが必要

先日、令和の時代にX68000で使えるモニターについてまとめたのですが、

X68000日記(その35)2020.12.30 X68000を取り巻くモニター事情(2020年末版)

X68000に限らない話ですが、Windows時代に入る前のいわゆる「レトロPC」は、現行の一般的に手に入る液晶モニターではうまく映りません

そのため、活用するためには、色々とややこしい条件を満たしたモニターを探す必要があります。

cocoparモニターが最強でした

そんな中、2017年に発売されたcocoparというモニターが、かなりレトロPCにとって具合がいい(広い周波数で表示できる)らしく、一世を風靡しました。

ですが、、、私が気づいたときにはすでに生産終了。その後も互換性のある後継機種は発売されていないようです。

<参考>
ナイコンさんいらっしゃい レトロPC向け?Cocoparの13インチ液晶モニター :
ディスプレイの選択 – あさヤンTOWN :
レトロPCで使うモニター(cocopar 13.3) :

そしてWIMAXITが登場

そんなレトロPC対応モニター難民になっていたところ、期待の新星「WIMAXIT」が登場!(なんか携帯の通信方式みたいな名称ですが)

この11.6インチサイズのが良いらしいという情報をキャッチ。

他のサイズも色々あるのですが、サイズ以外にも色々仕様が異なるらしく(アナログRGB入力がない、等)、つい先日、セールで1万円くらいになっていたので、ついつい、この11.6インチのものを買ってしまいました。

到着~開封の儀

受け取ったとき、なんか、えらく軽いな・・・と思いました。

簡素な感じのパッケージです。最近は空き箱の保管場所の確保も悩ましいので、これなら捨てていいかな。。。

プチプチでくるまれてるだけ。やはり簡素。

付属品も適当な感じ。
ACアダプター、100円均一で売ってそうなスタンド、HDMIケーブルという感じ。マニュアルも簡単な感じ。

他のアダプターと間違えないようにテプラを貼るなどが良いかもです。

大きさに対してびっくりするくらい軽いので、とても頼りない感じです

持ち運ぶには良いですが、角が鋭く尖っているのでせめて、角丸に加工してほしかったです(手を切りそう・・・)

8インチのLCD-8000Vとの大きさの比較

3.6インチの違いですが、結構違う感じです。ベゼル部分はもう少し頑張って欲しいところです。

動作テスト

先日駿河屋で入手した「メタルサイト」でテストしてみました。

31KHzは、いい感じですIPS液晶なので、とても明るいです。ただ、解像度と周波数が、なんだか怪しい感じです。

ディスク交換の画面も、解像度と周波数はこんな感じです。

15KHzだと、なぜか文字が欠けたりします。調整できるのかもしれないのですが、よくわからず。自動調整してもだめでした。

また、画面モードが切り替わったり、68をリセットしたりして、映像信号が途切れると勝手に電源が切れるときがあり、仕様なのか不良品なのかわからないのですが、その都度、電源を入れ直す必要がありました。これは厳しい・・・。

24KHzも試しましたが、うまく表示できないようでした。

うーん、こんなもんかあ、、、という感じです。

ファームウェアのバージョン確認

(おまけ)MENUボタンを押しながら電源を入れるとファームウェアなどが確認できる設定内容の表示画面のようなものがでます(※自己責任で)

これで、設定内容やファームウェアのバージョンのようなものが確認できるようですね。

もしかすると、もっと前のファームウェアだと、いい感じに使えたのかもしれません。

まとめ

X68000の31KHz専用で使うには画面もきれいだし、持ち運びもしやすく、HDMI入力で1920×1080も映って、さらに音も出せるので便利かもしれません。

ですが、すでに31KHzを映せるモニターを持ってる場合には、USB電源駆動もできず、1万円以上だしてまで必要か?というと、悩ましいところでしょうか。

同じくらい費用をかけるなら、LCD-8000Vをもう1台、予備に押さえる方を選ぶかも(コレも中々売ってませんが、ヤフオクでたまに見かけます)。

といいつつも、コレに懲りず、レトロPCに強いモニターの登場を待ちたいと思います(cocoparの中古も探しつつ・・・)

参考:表示周波数の確認のためのゲームリスト

24KHzの表示と言えば、ファンタジーゾーン、と思っていたのですが、他にも対応しているゲームの情報サイトがあったので、メモしておきます。

x68000:game_notes [NFG Games + GameSX] : 市販ゲームの表示周波数情報が載ってます。