X68000日記(その15)2020.3.11 最も入手困難なX68k。BIOS画面から進まない「X68030 Compact」(入手~分解編)

2020/12/29

10万円の高級インテリア(文鎮)か・・・それとも

またまたいつものヤフオクパトロールから

先日、X68030の修復と、060turbo化が落ち着いたので、次は別の本体でも探そうかなと思っていたところでした。

XVI>030と来たので次は、無印元祖か、XVIcompactあたりを考えていたのですが、なんだか見慣れない筐体が出品されてるじゃないですか!

ふぉぉぉ、ケーブルがボロボロになりがちなキーボードも綺麗なままででちょる!

先日、230k円くらいまでいってた年に数回しか見かけない、030compactじゃあ~りませんか!!

ふむふむ、何々・・・。「コンデンサー修理をしてみたが動かない」とな。

そこはかとない地雷臭しかしないwww

これは、開腹してみても手当のしようがなくて、ただの置物になる覚悟で、それでもキーボードだけでも20k円以上の価値はあるということで、、、レッツ入札⇒104k円で終了。

果たして、、、高いインテリアで終わるのか、それとも・・・

着弾!

最近、到着着弾っていうのがお気に入りです。爆弾じゃないっちゅーの。

むひょー、格好えええええ

うーん、なんとか直ってほしいところです。幸い、筐体も中々綺麗で、ひどいサビとかもなさそう。

そしてキーボードは、最近知ったのですが、Compactのキーボードに030のシールを上から貼っただけというなんだかな仕様なんですよね。。。

シールにするくらいならフルタワーの030のように、X68030っていうロゴにしてほしかった・・・。(Compactのキーボードいっぱい売れ残ってたのかなあ・・・・)

まずは起動テスト

しーん・・・・

はい、この画面からまったく進みません。そして、たしかにCLRキーを押しながらの起動でSRAMクリアの画面はでるので、完全に死んでるわけではなさそうです。・・・

68史上一番やりたくない作業。それはcompact筐体の分解

もうやることとしては1つで、完全に分解してコンデンサーを新品に交換すること、それだけなんですよね。

昔、Compactは何回か分解したことがあるのですが、いい思い出がなく・・・・

とりあえず、どれくらいのコンデンサーが使われているのか、最近フルメンテされたtwitter民の方に教えていただきました。

メインボード (R)ラジアル型。無表記は面実装型

C1 1μ50V
C2 4.7μ25V
C3 4.7μ25V
C4 470μ6.3V (R)
C5 470μ6.3V (R)
C6 470μ6.3V (R)
C7 100μ6.3V
C8 47μ50V
C9 100μ16V
C10 4.7μ25V
C11 47μ6.3V
C13 4.7μ25V
C14 4.7μ25V
C15 47μ50V
C16 100μ16V
C17 47μ16V
C18 100μ6.3V
C19 100μ6.3V
C20 4.7μ25V
C21 47μ50V
C22 4.7μ25V
C23 470μ6.3V (R)
C24 47μ6.3V
C25 100μ6.3V
C26 100μ6.3V
C27 1μ50V
C28 47μ16V
C29 100μ16V
C30 100μ6.3V
C31 47μ50V
C32 10μ16V
C33 4.7μ25V
C34 100μ16V
C35 100μ6.3V
C36 100μ16V
C37 100μ16V
C39 100μ6.3V
C40 470μ6.3V (R)
C41 100μ6.3V
C42 22μ6.3V
C43 1μ50V
C44 100μ16V
C45 100μ6.3V
C46 100μ6.3V
C47 100μ6.3V
C48 100μ6.3V

サブボード ラジアル型

C501 100μ6.3V

SH7 すべてラジアル型

C3 470μ6.3V
C4 470μ6.3V
C5 470μ6.3V
C6 270μ200V  スナップイン
C11 1μ200V
C16 470μ6.3V
C22 100μ25V
C30 470μ6.3V
C34 100μ16V
C35 100μ16V
C51 5600μ10V
C52 5600μ10V
C53 1800μ10V
C54 82μ35V
C55 100μ25V
C57 82μ35V
C58 100μ25V
C59 100μ25V
C60 47μ25V
C62 3.3μ50V

はい・・・めちゃくちゃたくさんありますね(涙)。

非Compactタイプのように色々なユニットに分かれていない分、楽な部分もあるかもしれないのですが・・・。いや、無いか。

分解

というわけで、分解していくのですが、ねじ1本はずしたあとは、 寄木細工のように複雑なパズルのようになってるんですよね、、、何箇所か難しいところがあるんですが、最難関はフロントパネル。案の定ツメが折れて心も折れたのですが、よく見るとすでに折って接着した跡がありました(涙)前のオーナーも折れたようです・・・。

X68000 Compact XVI 分解-3: X68k retro :

このサイトを参考に分解してみました。

簡単なのはこのネジをはずすところだけ。。。あとはどれも難しい
サイドパネルも中々とれにくい
折らず取るのが超絶難しいフロントパネルのツメ
変なところを通ってるフラットケーブル
分解完了

1枚に収まってるところは、PC/AT基板とかと似てるかもですね。ATXマザー、みたいな。

さて、メイン基板をざっと見てみると・・・

あっれ~

おや?なんか、コンデンサーがついてないところが2箇所くらいあります!なんでやねん(笑)

前のオーナーが修理しようとして外して、その後、つけ忘れたのでしょうか??(そんな馬鹿な・・・)

もしこれが起動しない原因だったら、ここを直せば直るかも?希望の光となるのか?・・・

あと交換したのもラジアル型のみで、表面実装型は変えてないようにも見えるので、そこもお漏らしが原因なら、復活が期待できますかね。

パワーアップ準備

というわけで、気が早いのですが並行して、修理が無事に完了することを夢見て(無駄にならなきゃいいけどw)、追加パーツも先に調達。

内蔵8MBメモリ

えくしみえむ 資料館 :

秋葉原のBEEPで入手。同人ハードですが、8MB追加できる選択肢としては68界においては、リーズナブルかも。新品だしね。先日、030で追加した4MBと同じ方の制作。

これで、まずは安心(?)の12MBフル実装に。

68882

フルタワーX68030のときと同じところから2480円で調達しました。

送料、消費税無料は、嬉しい
QFPって、あんまり普及しなかったんですかね。取り外しが大変だけどピン折れの心配がないのは良い

ところで、実際問題、68882のあるなし、で、どれくらい違うんでしたっけね。。。

060turboとか普段使ってると、あんまりFPUの有り難みがよくわかんないですね。それでも現役のXVIだけのときは、大枚をはたいて68881を買ったものですが(そして大して速くならなくて、落胆したのも今となってはいい思い出)

3.5インチFDクリーナー

twitterでつぶやいたら、譲っていただいたクリーニングディスク

5インチ用よりは入手しやすいようですが、それでも中々、なかなかです。

値札のシールの色が年季入ってますw 

クリーニング液は使えなくてもDISK部分が大丈夫なら、IPAの水抜き剤でいけるっぽいので、もしも読み込みができなかったら、こいつでクリーニングにトライしてみようかと思います(そもそも、そこまでたどり着けるかどうか・・・)

とりあえず、次回は、部品を調達しての修理編です。