いよいよ実機でNetBSD9.0を使ってインターネット接続へ
前回までは、エミュレーター上でのNetBSDの動作テストと、Nereidを載せたX68k実機によるネット接続(Human68k)のテストができたので、いよいよ、それらを組みあわせて、X68k実機でのNetBSD経由でのネット接続をテストします。
IO-DATAのSCSIHDケースをゲットして電源をメンテ
ところでその前に、またまたいつものヤフオクパトロールから・・・。
「ぜ、税込みで1,800円なんて、どれだけお安いSCSI-HDDなんだー!」
と思って飛びついたら、なんと、中のHDDが入っていないwww
ケースのみの出品でした(だから安かった)苦笑
HDDは故障してしまう可能性も高いのでそこは気にしないことにして、電源も随分と古びていて不安定でしょうから、コンデンサーの数も6つと少なかったこともありコンデンサーの全交換から着手しました。
10V 470μF
16V 470μF
16V 1000μF
10V 2200μF
16V 47μF
200V 100μF
そこで問題が発生!(想定の範囲内)
200V100μFの一番大きいコンデンサーが、KMG製のはずなんですが、アキバで買ってきたものをつけてみると
頭がすこ~し、はみ出して、蓋が閉まりません!!!(付ける前に気づけよ・・・・)
こりゃ困った。。元のコンデンサーは、微妙に太くて、そのかわりに背が低いんですよね。。。
ディスコンなのか、近しいものはかなりお高いようなので、一旦、もとのコンデンサーをつけて様子見をすることにしました(故障していたわけではないので・・・でもいつかは変えないと・・・)
RaSCSI Adapter Liteをゲット
さて、中にはどんなSCSIデバイスを入れようかなあ、と思っていたところ、twitterで、RaSCSI Adapter LiteとRaspberryPizeroで内蔵しているのを見かけて、真似っこしてみようかと思いつきました。
こちらによると、アキバの家電のケンちゃんで取り扱ってるようでした。まだコロナで秋葉原が封鎖される前(2020年2月頃)にうまくゲットできました(そんなに在庫数なさそうでした)
RaspberryPi zero WHをゲット
RaSCSIはすでに使っていましたが、また同じ、3B+では面白くない。
RaspberryPi3B+も2つ(RaSCSI用と、FDX68用)持ってるのですが、折角なので初めてのゼロにトライしてみました。しかし秋葉原を探しても中々売ってない(実は秋月で頼めば出してくれることがあるとか!)
仕方ないので、今回は初めてAliExpressを利用してみました。
なんだか、使い慣れていない注文インターフェースに戸惑いつつも、何か特典とかもあって、送料込みで2,000円くらいで買えたのでよしとしましょう。
注文してから到着までに2週間くらいかかりました。コロナの影響による遅延かどうかは不明です。
(そしてこの後、想像もしていなかったことに・・・)
到着したと思ったら、はんだ付けされてなかった
GPIO用の端子(ピンヘッダ)がはんだ付けされてると思ったら、されないという・・・
仕方ない、、、自分でつけるか。。。うまいことできるかな。
Raspberry Pi ZeroのGPIOピンをはんだ付けする(Rev.C) | 電子工作の環境向上 :
ここを見ながら自分でつけました。ちゃんと使えるか心配(苦笑)
はんだ付け完了、あれ、、、ネットに繋がらないぞ?
おかしいなあ、、、と思ったら、あれ!?これ、WHじゃない、無印zeroか!?
よく見たら、zeroって書いてある・・・やられた(自分に)Wがついてないのは、Wi-Fiがついてないモデルなんですよね・・・よく確認しなかった・・・。
悔しいので、WH版を同じショップに再度注文。
さらに出費がかさんだw
無印zeroは、まあ、また使うこともあるでしょう、と。ヘルメッツのテーブル筐体に入れても面白そうだしね。
microSD32GBを準備
さて、NetBSDを入れる専用のmicroSDを、あきばお~で500円くらいで買って準備しておきます。
あきばお~ネット本店-秋葉原直営10店舗 欲しいものが必ずある :
RaSCSIのセットアップ
普段常用してるのがベアメタル版だったのですが、今回、ケース内に忍ばせるので、折角なのでWi-Fiも使えるフルスペック版にトライすることに。
SCSIデバイスエミュレーターRaSCSIの設定方法 – Mushagaeshi.com :
こちらの岩崎先生の記録も参考に。Linuxに慣れていれば1時間もあれば、RaSCSIの起動までイケると思います。
NetBSDがセットアップされたHDDイメージを転送
WinSCPで、XM6typeG上でのNetBSD+Nereidでネット接続のセットアップの終わっている4GBのHDDイメージ(ややこしさMAX)を、RaspberryPiのmicroSDの中のhddイメージを格納するディレクトリへ、Wi-Fi経由で転送します(1時間くらいかかります・・・他にいい方法は無いものか)
Aliexpressから、2ヶ月弱して、Raspberry pi zero WHが到着
ここからしばらく停止してました・・・待つこと2ヶ月・・・。
ログインできなくなったときの対処方法
コロナの影響なのか、追加注文したAliexpressからのRaspberryPi zeroWHの到着に2ヶ月弱かかった間に、お間抜けなことに、ログインPWがわかんなくなったため、ここに書いてあった、cmdline.txtを編集する方法で、rootのPWの書き換えに成功。再インストールにならなくてよかった。
うまくSSHができなかったときの対処方法
なんか、SSHがうまく有効になっていなかったので、ディレクトリを作ったらいけるようになりました。
mkdir /boot/ssh
はい。届きました。
今度は、ピンもはんだ付けされてます。
すでに、上記の、RaspberryPi3でセットアップ済のmicroSDがあったので、それを挿すだけでサクッと動く予定でした。
電源のLEDと、SCSIコネクタのみ接続して、ID設定のところは調べるのが面倒だったので(汗)全解放の「ID0」運用としました。別のIDのHumanのドライブを見たいということもないだろうし、CDROMやMOを利用する予定も今のところ無いので。
トラブル発生
エミュレーター上では起動するHDイメージが、なぜか実機では起動しない・・・原因不明。
調査する根性がないので、エミュレーター上で行ったネットワークの設定をする前のHDDイメージをバックアップしていたため、それに戻すと起動した(ホッ)
なので、改めて実機上で、ネットワークの設定を行ったところ、無事にネットにつながりました。
#ifconfig ne0 192.168.10.68 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.10.255 #route add default 192.168.10.1 /etc/rcresolv.conf 内に nameserver 192.168.10.1 を記述
普段から、ネットワーク管理や設定をされてる人には、鼻歌交じりにできることと思いますが、誤ってroute add したときは、一度、deleteが必要とか、勉強になりました。設定自体は、Windows上でエミュレーターでやるより、簡単でした。
さて、あとはどうやってここにブラウザを持ってくるか、、、ブラウジングができたら、一旦、完了としたいところですね。
あと、X-windowは、マウス操作が基本なので、USBマウス接続の変換コネクタが欲しいな・・・。
果たして、30年近く前のPCで、ネットサーフィンはどこまでできるのか??