
ジャンクゲームギアが3300円
2022年のある日、山梨県のハードオフで『ぷよぷよ』付き3,300円で手に入れたジャンク品のゲームギアを、実際に修理していきます。

電源が入ってすぐ切れるという症状のようで、これは概ね、電解コンデンサーの液漏れが原因のようです。
コンデンサーの液漏れによる故障はX68000で散々味わってきましたが、ゲームギアもコンデンサー液漏れの持病持ちらしく、これが原因で電源が入らなくなったり音がでなくなったりするようです。
ゲームギア修理の記事は結構たくさんあるので詳細は割愛しますが、今回は下記のサイトを参考に進めました。
ゲームギアを修理しよう!本体タイプの違いから、コンデンサ交換までを完全網羅│とんちき録
メンテナンス
現状の動作確認
センターマイナス9VのACアダプターで通電できるようですので、Roland MIDI音源用(またはファミコン用)のACアダプターを利用してテストしてみます。
ハードオフの説明通り、画面がついたと思ったらすぐに電源が落ちました。
こういうUSBから給電できる便利なものもあるようです。
分解
メンテナンスするために筐体を開けていきますが、最初から普通のドライバーでは回せない特殊なネジに行く手を阻まれます。

とりあえず、送料込みで500円くらいだったこのドライバーを買ってみます。

無事に開きました。
【注意】ここで、「高圧注意」と書かれているところが感電するそうなので通電している場合はしばらく触らないのがよさそうです。
白いコネクタを3か所はずすと、上下に分割できます。
感電はマジで注意
コンデンサー交換
大きく分けてVA0という基板とVA1という基板の種類があるので、どちらのゲームギアか確認してからコンデンサーをそろえます。
サウンド基板と電源基板
止まっている小さいネジをはずして、作業しやすいように基板を取り出します。

電源基板(3個)

サウンド基板(5個)

交換実装後。通常サイズ品でもそこまで干渉しないようです。

メイン基板(10個)

ランドごとはがれてしまうときがあるので注意。

なんとなくそれっぽくつけていきます。

画面のフレームのところのスポンジみたいなのがボロボロだったので不要と判断して捨てました。

基板を元に戻して完成。ここまでは難易度は高くないです。
動作テストその1
組み直して、電源スイッチオン。電源がつきました。

やったー!と思ったのもつかの間、液晶画面がなんだか駄目な感じです。
これまた古くなったゲームギアの持病なの?
というわけで、乗りかかった船ということで、この勢いで液晶画面の交換に突き進みます。
液晶交換
BennVenn 液晶交換キット
ゲームギアの交換用の液晶はたくさん種類があるらしく。Xで識者に聞いたところこれが今ならこちらがおススメということらしい
GameGear LCD kit – BennVenn's Shop
海外サイトからの輸入にチャレンジ

$70の追加出費・・・。そして円安と送料でなんか12,000円くらいかかりましたが、ゲームギアへの愛で乗り越えましょう。
オーストラリアからの輸送なので、1,2週間待ちます。


オーストラリアゆえにか、謎にベジマイトのおまけつきでした。
液晶画面交換開始
サイトにあったマニュアルPDFなどを参考にすすめていきます。

まずは改めて分解してバックライトを外して

フューズを外して

ハンダをはがして液晶を丁寧に外して

付属してきた楽楽配線フラットケーブルを、フラックスを塗って貼り付ける。
これの左右の取り付けの位置が、VA0とVA1で違うので注意(写真はVA0)

伸びたケーブルをちまちまとハンダ付けしていきます。

一番悩んだのがこの画面中央下の部分。
説明書にあるFB1(フェライトビーズ)という端子部分が基板に見つけられ図、どこにつけるのかわからず。
結局、CLKを供給している、R13とR14の間につけることで動作しました。

右上の部分はT10に接続。左上のほうのは、R30の右側に接続して、こちらがいったんの完成形。
ちなみに確認のために販売元から送ってもらったサンプルの完成画像がこちら。

さらにトラブル発生
早速、ケースに戻して電源スイッチを入れてみます。

ぎゃー液晶画面が、わ、れ、て、るーーー(10秒くらい思考停止)
一体、何が起こった?!

調べてみるとどうやら、ねじ止め部分のプラスチックが液晶を圧迫して割れてしまった模様。
なんか当たってる感じはあったのですが・・・。(再発しないよう当たっている部分をニッパーで削り落としました)
液晶部分を再度交換
販売元に相談したら「おー、液晶クラッシュしてるねー、おーけーおーけー、この代わりのパーツを買ったらいいよ(意訳)」

$15の追加出費・・・
ここまできたら引き下がれない
0から買いなおしじゃなくてまだよかったとポジティブシンキング。
液晶部分のみの交換
さらに10日間ほどして部品が到着。
液晶用の基板と液晶が強力な両面テープで粘着しているので、それをうまくはがします。

写真のようにコネクター部分の黒いパーツを上に跳ね上げると元のフレキシブルケーブルが抜けるので、慎重に新しい液晶のケーブルを奥までしっかり差し込んで、黒いパーツをパチン、と戻します。

これで完了のはずだったのですが、横着して楽楽ケーブルをつけたまま作業したら何カ所かはずれてしまったので、CLKとR13とR14の間をつなぎます(これがつながっていないと画面が映らず電源LEDもつきません)
加えて、右上のT10とT11も最近お気に入りのポリウレタン導線でつなぎました。
動作テストその2
アウトランがやりたかったのでメルカリで説明書つき、消費税・送料込みで2,400円で調達しました。とにかく最近はレトロゲームが高騰してます。


めちゃくちゃ液晶画面がキレイです。元のとは比べ物になりません。
最初、音がうまく鳴らずに困ったのですが、イヤホン端子につなぐと正常に音が鳴っていて、しばらくしたら内蔵スピーカーからも鳴るようになりました。
他にも電源を充電池にしたりサウンド基板を良くしたりするなど、色々な改造方法があるようなのですが、今回はひとまず切ない音色で、Passing Breezeは聞けたので、良しとします!

そういえば、買ったゲームギアにぷよぷよが挿さっていました。ラッキーですね。

メンテナンス用工具紹介
まとめ
おまけ(リンク集)
高速起動の新モデル!ゲームギアのフラッシュカートリッジ「EverDrive GG X7」をレビュー!旧モデルとの違いとは?│とんちき録