X68000日記(その7)2020.1.11 今、X68kで調達するベストなMIDI音源かもしれないCM-500を漂白してみた
【目次】
生まれて始めて手に入れたMIDI音源はSC-55mkII
1992年頃のことでしょうか。
それまでも好きな音楽は「ゲームミュージック!」という感じで、しかし音源が限られていたので、聞くための手段としては、もっぱらゲーセンで生で聞くか、たまに限られたお小遣いでCDを買うくらいでした。
※ちなみに生まれて始めて買ったCDはこちら(1989年に入手)
68も好きですが、falcomも好きです(意味不明)
そんな中、知人の68ユーザがMIDI音源で市販ゲームの曲(グラIIか、出たツイあたり)を流していて
「す、す、すごい!!!すごすぎる!こんなのが自宅で聞けるなんて!!」
といたく感動しました。
しかし、夏休みのバイト代はすべてXVIとモニターで消え、先立つもの(軍資金)はなく、、、
1年経過・・・。
またしても、余りある大学生の夏休みの時間をバイトに全投入。
やっとのことで、1993年夏に、7万円くらいを投じて、SC55mkIIとMIDIボードを買ったのが私のMIDI人生のはじまりでした。ついでにこのとき100MBで6万円のHDDも購入し、劇的にX68k環境が改善しました。(そして、毎回バイト代をPCに全てつっこんで親父に怒られたのも今となってはいい思い出)

その後は、SC-55に対応した曲データがどんどんユーザによって作成されたり、対応ゲームもそこそこに出たので、GS音源だけ持っていれば満足してました。
ゲームミュージックを聞くだけではなく、Sted2で打ち込みもそこそこやったりMIDIライフをエンジョイしてましたね。
さて、時は流れて・・・およそ20年後(笑)
これまでにも、何度かSC88ProやSK88Pro、SC8850、CM-64も入手していたのですが、「どうせ使わないしな・・・」と思って、すべて売却してしまっていて、現時点で、手元にノーMIDI音源状態になってから久しく・・・、
今回、68周りを整備するにあたり、やはりMIDIで音楽を実機で聞きたい!と思い、改めてハードウェアMIDI音源を探す旅に出ることに・・・
まずはtwitter界隈の68の偉い人たちにアンケートしてみました
思いつきでtwitterのアンケート機能を使ってみたら、なんと163票も集まってびっくりw

そんなわけで、すっかり候補はGS音源メインで考えていたのですが、コメントを読んでいくと、「特に68の市販ゲームの曲を聞くならLA音源!」という意見が多く、自分の認識を改めないといけないと悟りましたw
(冷静に考えれば、もはやPCM音源なんて世の中にいくらでもあるのだから、実はこれからはFM音源のように波形から創るLA音源の方が今となっては味がある、という見方もできますかね)
さて、RolandのLA音源となると音源の選択肢はエミュレーション(CM-64モードみたいの)を除くと
・MT-32
・CM-32L
・CM-64
・CM-500
あたりが候補になりますが、ヤフオクやメルカリを見ても、SC(GS)系と比べて全然、弾数が少ない・・・・。
こりゃ困った。たまにMT-32は出てるんですが、2万円弱という中々強気な設定。

しかも調べていくうちにはじめて知ったのですが、MT-32には3バージョンくらいあって、台形の形のと四角いのがあるとか、ヘッドフォン端子があるとかないとか、前期型は後期型と比べて演奏がもたつくことがあるとか、勉強になりました(つまるところ、今から入手するならヘッドフォン端子がついた台形の最終形がよさげ)
そんな中、日々、色々眺めてると超怪しげなCM-500を発見

いつものヤフオクパトロールをしていると、ん?DM-500N?聞いたこと無い音源だなあ・・・

どう見てもCM-500じゃんwwww 通電のみのジャンク・・・果たしていくらまで出すべきか・・・
結果:10,100円で落札。動けばめっけ物ですが、果たして・・・。
厳密にはMT-32系とLA音源部分においてビブラートのかかり方が微妙に違うらしいのですが、もうそこは目をつぶり、完璧を求めすぎず、どうしてもという時はまたCM-64を探す旅に出るということにしました。
ちなみに型番がDM-500Nだったので間違いではありませんでした。
キレイキレイ作戦開始
到着段階
さて、無事に到着したので出してみると写真どおり、かなり汚れていました。

写真通りといればそうですが、まずは動作テスト前に綺麗にしてみることに。
激落ちくんでこする

またも、twitterの68民からのアドバイス通り、まずは水と100均で買ったメラミンスポンジ(通称激落ちくん)で表面の汚れと薄い傷を落とします。

このあと、アルカリ電解水(水の激落ちくん)で表面を拭きましたが、そこまでの効果はありませんでした。
いよいよ漂白に挑戦
ここからは分解が必要なのでバラします。
POWER LEDとボリュームスイッチのコードと、アース線に気をつけながらネジを外していきます。わからなくならないようにスマホで写真を撮っておくと良いですね。



事前に下記のようなネットの情報を色々調べて、ハイターなどにつけて太陽の光をあてると黄ばみが取れる、というものに挑戦しました。
レトロ機器のホワイトニングに挑戦! – 「僧兵ちまちま」のゲーム日記。 :
冬休みを利用してやったので、冬場はいまいちと聞いていたのですが、結果から先にお伝えすると、初挑戦というところで65点という感じでしょうか。
浸け置き開始
方法として大きく2種類?あるようで、完全にべったり浸けるドブ漬け方法と、浸したペーパーをくっつける方法があるようで、後者はまだらになるリスクがあるようなので、今回は前者をチョイス。
ただ、ちょうど浸かり切るようなケースが自宅になく、衣装ケースの引き出しを使用することに。

近所のドラッグストアで激安な漂白剤をゲット。結局、4本使った。



終了


これ以上継続しても難しいと判断し、4日目にして切り上げました。
◎うまくいった点
・ブリーチが1本58円と安かったが、(おそらく)効果には問題なかった
・全体を液に浸からせるために、四角い花瓶を重しに用いた(ただ、重しに変な跡が残った)
・4日間程度の実施だったが、一定の効果はあった
Xうまくいかなかった点
・やはり冬場なので、日差しが弱く日照時間も短く、曇りや雨の日があった
・ベランダの位置の問題で直射日光がうまく当たらなかった
・照り返しも利用しようとアルミホイルを敷いたが溶けてしまった(まったく無意味だった・・・)
・天板(上部)はうまく白くなったが、肝心の表面(フロント部分)にうまく陽が当たらなかった
・ゴム足は溶けるので事前に外したほうがよい
・ボリューム部品を全面漂白するのは難しい
まとめると、「いかにして、白くしたい部分を液につけたまま陽があたるという状態にできるか。庭とかではなく、ベランダで用意できるか?しかも天気がいい日を確保して」がポイントと思いました。
夏までにうまく陽を当てるいい方法が思いついたら、再挑戦したいと思います。
おまけ
Roland GS History : GSと書いてますが、MT-32からD-70くらいまで、一覧で網羅されてるので収集するときの参考情報として