2012年12月購入のウルトラブック「UX31A」のSDDがぶっ飛んだので、捨てる寸前でやっぱりリカバリーした
【目次】
HDDよりも高寿命なSSDでも、壊れるときは壊れる
8年過ぎたら、SSDもイカレルか
ある日、家族にお下がりに出していた使っていたPCが起動しなくなった、とのこと。
なんだかFANもずっと回っていて本体も熱い・・・。あらゆる修復オプションを試すもだめ。BIOSリセットもだめ。
「ついに、逝ったか・・・」
それにしても、買ったのはいつだったかな・・・、と思って当時のブログを調べたら、2012年12月。8年以上前の購入でした。
UX31AのWin7(64bit版)を買って早速Windows8にアップグレードしてみたレポート – 次世代のデジタルマーケティングを考え抜くブログ(xbee’s diary) :
「まあ、壊れても仕方ないか・・・」
当時は、MacbookAirが出て薄型PCがすごく盛り上がっていました。そんな中、Windowsマシンが良かったわたくし。
ASUS ZenBook UX31A | 法人・企業様向けノートパソコン | ASUS 日本 :
このUX31Aも負けず劣らずキーボードも打ちやすくて、画面も見やすくとても良くできたPCでした。
当時はまだWindows7が主流でした。今はWindows10にアップデートして使っていたのですが、なにせ「メモリ4GB、SSD128GB」というスペック。
さて、こんなに古くて起動しないPCなんて売っても二束三文・・・果たして、どうしたものか。。。
PCごと買い替えか?SSD交換か?
なにせ8年前のPC。最近はノートPCもかなり安くなってきているので、買い換えるのも1つの手です。
しかし・・・今回の故障は、”恐らく、SSDのブートセクタが死んだ”だけで、他のところは多分、故障していなさそう。
ここで見捨てたら、ただのガラクタになってしまうので、PC修理ブロガーとして(今回はレトロPCではないですが)SSD交換による修理を検討開始。(あきらめたらそこでゲーム終了ですよ)
ちょうどうまいこと、UX21/UX31のSSD交換している参考になりそうな記事を発見。
ASUS Zenbook UX31・UX21のSSD交換方法 | Pastime工廠 :
今回のSSDは、先日のLenovoのときのような2.5インチSATAタイプではなく、M.2 SATAタイプ(しかも、特殊コネクタ)とのこと。
うーん、不安だけどやってみましょうかね!
2012年のノートPC「Lenovo G580」のHDD(500GB)を今どきのSSD(256GB)に交換で思いのほか手こずったが爆速になって幸せ
交換のための部品調達
今回、新規に購入したパーツはこの3点。10,000円くらいの出費。
交換用SSD Samsung 860 EVO 500GB SATA M.2(2280)
用途からしても容量は250GBクラスで十分だったのですが、2倍の500MBクラスにしても2,000円くらいしか変わらなかったので、長く?使うことも考えてこちらをチョイス。(ついつい、貧乏性)
大容量のほうがアクセスも速いんじゃないかという謎の期待感。
注意点は、PCI-Expressのタイプではなく、SATAタイプを選ぶことと、厚みがあまりあるものだと裏蓋が閉まらなくなるという点。
こちらのモデルは薄型だったのでちょうど良さそう(無事に裏蓋は閉まりました)
M.2 SSD⇒UX31A用SSD変換コネクタ
一般的なM.2 SSDは、UX31AについているSSD(X11タイプ)より小さく、サイズを合わせるための変換アダプターが必要。
参考にしたサイトで紹介されていたパーツは売り切れだったので、同じ機能っぽいこちらを入手(こちらも問題なく使えました)
普通サイズのSSDだったらコレは要らなかったんですが、必要部品ということで。
UX31A用SSD⇒2.5インチSSD変換コネクタ
最後は、壊れたSSDから少しでもデータをサルベージするための、変換コネクタ基板です。
これをかませば、先日、Lenovoのときにクローン用に買ったSSD<>USB変換コネクタにつないで、吸い出せそうな気配。
クラッシュしたSSDからデータのサルベージ
UX31Aの分解
今回のPC、超薄型ですが分解は至って簡単でした。
1点注意が必要なのが、普通に「+」のネジではなく、★型のトルクスネジ(T5)が使われているというところです。
たまたま先日、ダイソン掃除機の分解用に買っていたトルクスドライバーが使えました。
そこまで高くないので1つ持っておくと安心ですね。
裏蓋は短いネジ(8本)と、長いネジ(2本)と2種類使われているので、場所を覚えておきます。
CPUファンまわりの清掃
綿埃が右上のファンまわりについていたので、エアダスターとピンセットで、簡単に取り除きました。
SSDの取り外し
表面に放熱シールのようなものがついてるので、慎重に剥がします。
ネジの頭に「はがしちゃだめよ」みたいなシールが付いてるのですが、うまくはがれなかったので、ここは普通の「+」ネジだったので、シールの上から小さめのプラスドライバーで回します。
ネジがはずしてから、SSDを横にずらせば、単に刺さっているだけなので、パコっと外れます。
USB接続できるように変換
はずしたSSDを変換アダプターに差し込み、さらにUSBに変換して別のPCに接続していきます。
最初、SSDとアダプタのピン数が違っていて「すわっ、買うもの間違えたか!?」と思って焦ったのですが。
どうやら、このアダプタ。謎に大は小を兼ねるらしく、切り欠きのところを合わせて、強く差し込めば、隙間(使ってないピンが余っても)OKのようです。
データの読み出し
USBでつないだら、あとは画面の指示に従って進めていきます。
やや不安なメッセージが表示されますが、数分待つとドキュメントやデスクトップなどはやはり生きていて、データを取り出せました。ヤッター。
UX31Aのフルリカバリー
さて、とりあえず、データの生存は確認できたので、あとはUX31Aを使えるように元に戻していきます。
新しいSSDの取り付け
Amazonプライムで注文して、翌日到着。便利すぎる・・・。
変換基板を取り付けてからPCへ、外したときと逆の手順で取り付け、ネジを締めて裏蓋を閉めます。
特段、難しいところはありません。静電気に注意くらいでしょうか。
(おまけ)先程の変換基板との大きさ比較。
リカバリDVDからのブート
購入時に作っておいたリカバリDVDのisoイメージをバックアップしていたので、それをDVD-Rに書き戻します(このリカバリメディアがないと辛いですね。。)
一般的なUSBの外付けDVDドライブが使えます。
起動させると「ブートできません」のメッセージ(英語)が表示されたので、DVDドライブにリカバリメディアを入れると、自動的にリカバリーがはじまりました。
最近は、DVDを利用する機会もすっかり少なくなりましたが、こういう時には役立ちますね。
DVD2枚からのリカバリー作業自体は30分~1時間くらいでしょうか。
Windows7⇒Windows10へ
すっかり懐かしい、Win7。さすがにWin10にしたいところ。まだ無料でアップグレードできました。
ASUS ZENBOOK UX21を復活させてみた(Windows10アップグレード編)│HANAだらけ : こちらのサイトを参考にいたしました。
ここが結構長くて2時間以上はかかりました。
リカバリーの影響で、ドライブ構成は「C:(185GB)」「D:(254GB)」と分けられていました。
完成
出費としては安くはないですが、これでもう1年でも2年でも良いので、長持ちしてくれれば良いな、と思います。
今回はドハマリするところがなくて、助かりました。
クローンではないのでレジストリなどもリセットされて精神衛生上も良いですね。
最近はデータ類は、DropboxやGoogleDriveなどに置いてあるし、GoogleChromeもGoogleアカウントでブックマークも共有されるので、色々と移行も簡単でした。
アプリは、「Google Chrome」「Becky!」「Irfanview」「Sreenpresso」「OpenOffice」あたりを入れました。
ベンチマーク
CrystalDiskMark – Crystal Dew World :
最後に、ベンチマークを取ってみました。
Lenovoのと比べて、容量もCPUもちょっと良いはずなんですが、そこまで違わないというか、むしろ悪いのもあるので、あまり気にしないのがよさそうです。
先日のLenovoの2.5inch SATA(250GB) – シリコンパワー
今回のUX31AのM2.SATA(500GB) – Samsung
おしまい