みなさん、RolandのGS音源「SC-55」についてはご存知かもしれませんが、「SC-50」というGS音源はご存知でしょうか?
初めてオークションで見かけた時に、「誤植?そんな機種もあったの?」と驚きました。
WikipediaによるとSC-55mkIIからMT-32互換音色を省いた日本国内では未発売のモデルとのことです。
つまり、SC-55以上、SC-55mkII未満のような機種ということでしょうか?
なぜあえて50とつけたのか謎は深まりますが、実際に入手して検証してみました。
ヤフオクでは見つからずebayで購入
しばらくの間、ヤフオクやメルカリをパトロールしましたが中々見つかりません。
そこで海外サイトへ手を広げたところ、程度はあんまりよくなさそうですがebayでルイジアナ州から出品されているSC-50を見つけました。
最初$120くらいだったところをなんとか$99.9に値切って、そこに$32.57のShipping(送料)が加わり、結果、2万円くらいでした。
2023/11/20に注文して2023/12/10くらいに到着しましたので、20日間くらいかかりました。
メンテナンスメニュー
早速中を開けてみたところ、SC-55系と大きく違いはなさそうでしたのでいつもどおりコンデンサー交換をしていきます。
容量 | 耐圧 | 備考 | |
C6 | 2200μF | 16V | |
C8 | 220μF | 16V | |
C3,C25,C28,C37,C44,C45,C47,C48 | 100μF | 16V | |
C5,C58,C60 | 1μF | 50V | |
C40,C43,C50,C53,C98 | 47μF | 16V | オーディオ用。NX-IV |
C31,C34,C75,C78,C81,C95 | 10μF | 16V |
青いコンデンサーは一般的なコンデンサーで、緑のコンデンサーオーディオ用のコンデンサーらしいです。
交換するための水色のオーディオ用コンデンサーは千石電商で購入しました。
コンデンサー交換完了後、写真右上のボタン電池は液漏れが怖いので外しておきました。
よく見ると、基板上にSC-55mkIIのプリントがありました。
つまり、SC-55mkIIからMT-32用のROMだけ外されていて、ほかは同じ仕様なのかもしれません。
もし、MT-32用のROMを追加したらSC-55mkIIと同じスペックになるのかいつか試してみたいです。
動作テスト
特にACアダプターなどは国内と同じものが使えました(200V用とかでなくて良い)
SC-55mkIIと同じ方法で、「PARTボタンを両方(<>)押しながら電源を入れる」とデモ曲が流れました。
SC-55mkIIではデモは4曲流れるのですが、SC-50では1曲だけがループされます。このあたりも、SC-55mkII未満のスペックということなんでしょうか。
デモソングをいれる容量がなかった?
国内未発売GS音源
実は他にもあって、海外サイトでSC-50を探していてたまたま見つけたのですが、SC-88VLの白モデルが存在しいているようです。
EDIROLと書かれているものと、Rolandと書かれているものが存在するようですね。
オリジナルのSC-88VLと比べて本体色以外はスペックは同じような気もするのですが、とにかく情報もなく、SC-50以上に入手が難しいようなので気長に探そうと思います。
もし国内で見つけたらかなりラッキー