
禁断のテープメディアへ
いつものようにメルカリ、ヤフオクを眺めていると見たことのないウォークマンを見つけました。

ナニコレ・・・可愛い・・・
ASCII.jp:「My First Sony」子どものころに初めて触れたソニー製品は何ですか?
どうやらソニーが昔作ったシリーズ商品のようで、ラジカセが多いのですが、他にも目覚まし時計や液晶テレビなどもあったようです。
存在を忘れていた大量のカセットテープが実家付近から出土したこともあり、これまで避けていた禁断のカセットテープに手を出すことにしました。
いくつかウォッチしていく中で、フタが閉まらないという不具合はあるものの、送料込で3,000円でしたこちらの製品をメルカリで買ってみました。

正式な製品型番は「TCM-4040」というそうです。
テープは、グシャグシャ(通称ワカメ)になったりするので、あくまで入れ込みすぎずに行きたいと思います。
単2電池4本で動作確認
久しぶりに単2乾電池を用意し、期待せずに再生ボタンを押してみたところ、モーターは回転しましたが予想通り音は出ませんでした。

おそらくモーターにかかっているゴムベルトが溶けて切れているのが原因でしょう。
概ね予想通り

久しぶりに単2乾電池を買いました。
分解
分解もそこまで難しくありません。ドライバー1本あれば大丈夫です。
背面にある小さめの銀色のネジを7本はずします(2本は電池ボックス内にあります)。

早速、中央部分に溶けたゴムベルトが見えます。非常にベトベトしておりインクのような状態になっています。

指で少し触っただけで溶けているのか切れてバラバラになってしまうので、できればピンセットや綿棒などで除去できると良いでしょう。

シールド板のような金属のネジと茶色い基板が止まっているネジをはずすと、基板が筐体から取り外せます。
この状態でコンデンサー交換を進めていきます。
電子パーツ交換
メイン基板のコンデンサー交換
標準サイズのコンデンサーが取り付けられているため、交換の難易度は低いです。

丁寧に1つずつ取り外していきましょう。

基板を無水エタノールできれいにしてから、新しいコンデンサーを取り付けていきます。

交換するコンデンサーの数は25個です。50Vの0.47μFの入手性が悪い以外は16V品などでそろうと思います。

| 耐圧 | 容量 | 備考 | |
| C101,C107,C111,C120,C135,C204,C205,C207 | 50V | 3.3μF | |
| C106 | 50V | 1μF | |
| C108,C122,C130 | 50V | 0.47μF | |
| C113 | 25V | 22μF | |
| C116 | 16V | 10μF | |
| C136 | 10V | 470μF | |
| C131,C134 | 10V | 220μF | |
| C110,C132,C208 | 10V | 100μF | |
| C105,C115,C126,C128 | 10V | 47μF | |
| C129 | 6.3V | 470μF |
PAD部分のコンデンサーとタクトスイッチ交換
続いて、黄色いPADの部分をメンテナンスしていきます。

コンデンサーと、PADの部分のタクトスイッチを交換します。
タクトスイッチは、6mm x 6mm x 高さ5mm 4ピンのものを使いました。

電解コンデンサーは全部で3個です。
| 耐圧 | 容量 | 備考 | |
| C301,C306,C307 | 6.3V | 100μF | 低背型 |
各部の補修
停止ボタンの補修
青い停止ボタン「■」のプラスチック部分が割れていたので補修していきます。

ネジで止まっている金属パーツカバーを取りはずします。

はずしたついでに中性洗剤とメラミンスポンジで軽く洗浄しました。

幸い、欠けたパーツが残っていたので、セメダインスーパーXで接着します。
ボタンが固定されたままだと難しかったので、バーのEリング(写真右下)をはずして作業しました。

リングをはずすときに怪我をしないように注意
ゴムベルトの交換
メンテナンスされていないカセットテープWALKMANはほぼ100%ゴムベルトが加水分解で溶けているようです。
海外のサイトでは商品別のベルトも販売しているようなのですが、1本1,000円以上くらいかかるため、手始めにAmazonで適当なセットのものを購入して試すことにしました。
たくさん入っていてお買い得!
ゴムベルトを交換する前に、プーリーに残っているゴミベルトカスを無水エタノールをつけたウェットティッシュで拭き取ります。

完全にきれいにならないですが、多少残っていてもそこまでワウフラッターは気にならなかったので適度に切り上げました。
ゴムベルトは大小2本必要になります。

使用したゴムベルトは大きい方はΦ62mm、小さい方はΦ38mmのものにしました。

開きっぱなしのフタの修復
どうして閉めたときにロックがかからないのか調べていったところ、写真のOリングのところの黒いパーツが上下に動くのですが、上にいるとロックがかかり、停止ボタン(■)を押すとこれが下に下がることに気づきました。

つまり、停止ボタンを押したあとにこのパーツが上に自動的に戻ればよいので、Oリングのところのスプリングに細工して上に戻るようにしたらうまくいったので、元の状態がわかりませんが良しとすることにしました。
録音禁止ツメの戻し
分解している途中で飛び出してきたパーツがどこのパーツかわからなくなってしまいました。

よく見るとカセットテープの録音禁止のツメのところを判別するパーツがないことに気づきました。

なんとなくパーツとスプリングを戻したらいい感じになりました。
小さいバネはなくさないようにこれまた注意
動作テスト
カセットテープをセットし再生ボタンを押すとスピーカーから無事に音が出ました。
再生中にパッドを叩くと、ドラムセット、もしくは動物の鳴き声セットが使用できます。
マスターボリュームと、ドラムセットボリュームとそれぞれ、こちらも動作しました。
手持ちのカセットテープが少ないため、手に入ったら録音機能もテストしてみようとおもいます。
まとめ
飾っておくだけでもなんだか楽しい気持ちになるアイテムですね。
レトロブームでカセットテープ関連も再燃しているようです。
もっと集めたくなる!