キャリアとは、会社や組織によって作られる経験やスキルの集合体ではなく、人生そのものである(プロティアン)

まだ、Amazonにはプロティアンについて書かれた本はこれを含めて2冊しかない

先日、 ↓ のnoteに、自分なりのプロティアンについての考えを述べましたが、改めて「プロティアンキャリア」について書かれた田中先生の新著が発売されていたので、オトナの夏休みの読書感想文として投稿してみます。

元号も変化する昨今。ジョブホッパーは、変幻自在なプロティアン人材になり、リストラに立ち向かう?

なぜ、古代ピラミッドは建造できたのか?

突然ですが、死ぬまでに一度は見に行ってみたいピラミッド。

スフィンクスとピラミッドのイラスト

ところで、今ほどの文明がなかった当時、あれだけのものを作るには、生まれてから死ぬまで、来る日も来る日も、もしかしたら何代にも渡って「巨大な岩」を運び続けている人がいたのではないでしょうか。

もし、今の日本でそんなことをしたら「こんなことやってられない!もっと自由に生きたい!違う仕事をしたい!」そうなっているかもしれません。。。

でも、そうはならずに、圧倒的な統率により、ピラミッドは完成したのはなぜでしょうか?

集団で仕組みを回せば勝てた時代の終焉

ピラミッド建造における1個人は、大きな集団の中の1パーツだったのでしょう。よって、仮に1人が欠けても別の人がそこを補い、着々とピラミッドを完成させることができます。そこには「一定の安定したインセンティブ」「確約された将来」などの、仕組みが出来上がっていたからではないかと思われます。

さて、戦後の日本。高度経済成長時代を経て、「会社」とそれを回す「会社員」という仕組みを発明し、日本経済は大きく発展しました。そこからは、「年功序列」「終身雇用」「厚生年金」「賞与」「新卒採用」など、どんどんその仕組に適した、会社を続けていくため、成長させるために都合の良い新しい制度も、どんどん生まれました。

会社の中の「イチ歯車」として、長いものに巻かれて、リゲインを飲んで24時間働いていれば、結果として満足の行く収入やポジションが得られていた。そういう時代を築いてきました。

「リゲイン」の画像検索結果

しかし今・・・もしもこの「会社」という仕組みが上手く回らなくなったら、経済が成長しなくなったらどうなるでしょうか?その時、個人はどうすれば良いのでしょう

倒産のイラスト

個人が自ら、キャリアという資本を主体的に形成していく時代へ

これまでの社会のルールであれば、会社が用意してくれた研修を受けて、昇格試験を受けて、異動辞令を受けて・・・
つまりは「受け身」の姿勢でおとなしくしていれば、一定のキャリアは半自動的に作られていきましたが、これからの時代はそのようなTHEサラリーマン的な、没個性なスタンスな人材の価値はどうなるのでしょう。

書籍内では、ある会社内で年収が高いことも大事ですが、これから環境変化の大きい時代ではそれ以上に、目に見えない「ビジネス資本」や「社会関係資本」といった無形資産がもっと大切と書かれています。

私は転職を10回していることもあり、プロティアンキャリアの種類分類では、「転職によって資本を増やすトランスファー型プロティアンキャリア」に近く、転職する度に、「自分の市場価値はどれほどだろうか?」と意識させられ、そして、いろいろな資本を蓄えることができ、結果、44歳になったときも転職できました。
もし、そういった機会がこれまでになかったとしたら、自分を客観的に見ることもなく、その組織内でしか通用しないキャリアになってしまっていたかもしれません。

転職を考えている男性会社員のイラスト

※この、金融資産から無形資産へ価値観が移り変わっていく流れは、昨今、中国での「信用スコア」ブームや、「貨幣経済社会」から「評価経済社会」への流れも同じと言えましょう。(「評価経済社会」については、詳しくはオタキングこと、岡田斗司夫さん著作のこちらを御覧ください)

集団の力から個人の力へ、という時代の流れはこれからも加速する

インターネットやスマホ、SNSなど、ITの力によって個人が世界を動かせるチャンスは増え続けており、個人による発信力の強まりを感じない日はないほどです。

インスタグラマー、ユーチューバー、フォロワー数の多いtwitter利用者や、食べログやAmazonなどの個人による評価コメントによる、消費者行動の影響の大きさは疑いようがない事実でしょう。

動画配信のイラスト

また、昨今は、採用市場(人材業界)においても、これまでの就職情報媒体や転職情報サイトの掲載情報よりも、Openworkのような企業口コミ情報を重視したり、従業員からの声かけによって転職する「リファラル採用」の台頭からも、個人の力の強まりを感じます。

違う観点では、学習塾。これまでは大きい教室に講師が1人という集団指導がメインだったのですが、それが今は、個別指導にどんどんシフトしております。

みんなと同じが良い、という時代から、自分にあった物が良い、自分が信じた情報に従う、そんな声が聞こえてきそうです。

ピラミッドを造るイチ歯車から、未来を造るユニークな個人になるためには?

忙しい女性ビジネスマンのイラスト

ビジネス環境の変化がどんどん激しくなり、会社に依存しているだけはそこに適応していけなくなるとしたらどうしたらよいでしょうか。

ある日、突然リストラされないためにも(されたときのためにも?)

・会社以外のコミュニティ、勉強会でもミートアップでも良いので普段知り合わない人たちと交流する
・ブログ、note、Instagram、なんでも良いので発信を行い、フォードバックに耳を傾ける
・ルーチンの作業を疑い、副業でも趣味でも、新しいことに挑戦し続ける
・体力や健康に気遣う、最後は身体が資本(歯医者さんにいく、がん検診を受けるなど)

好奇心を持ち続けること、若い人から新しいことを学ぶこと、変化を恐れないこと、それが独自のキャリアを構築し、唯一無二の存在へ向かうことで、次の仕事に繋がっていくのです。

ZOZO田端さんの著作「ブランド人になれ」というのは、もはやどこかの誰か特別な話ではなく、これから誰しもが意識すべき事項なのです。

自分の半生を振り返ってみた。そしてこれから

私は現在46歳。もうすぐ50代が見えてきています。

社会人を東京のレガシーな大企業でスタートし、1社員として働く中で、自分が何のために働くのか?という思いに苛まれ1年足らずで転職。その後、また数年で退職し、フリーとなり、派遣社員を受け、ハローワークにも行き、アルバイトをしてみたりもしました。それからも、大企業、ベンチャー、スタートアップ、色々経験しました。

ハローワークのイラスト(建物)

そのような経験をしてきたからこそ、プロティアンキャリアの考え方には非常に感銘を受けます。

自分の人生は自分で決めて、自分で作る。でも、自分のキャリアは誰が決める?そうです・・・、もう、会社や組織はキャリアを作ってくれません。

株式会社「自分」を経営するのは誰でもない、自分なのです。

今はまだそう思えなくとも、少なくとも我々が100歳になるまでは、もっとそういう状況になっているのだとしたら、、、、

そうです。今から、新しい一歩を踏み出し、変化を受け容れていきましょう。

プロテウス神のように。