X68000用増設用5インチFDドライブユニット 「MK-FD1 満開式軟盤駆動装置一號 満開製作所」ジャンクを修理
【目次】
X68000 Compact / X68030 Comactの悩み
3.5インチFDD機は小型で省スペースな小型なX68000なので、住宅事情に厳しい日本人にはありがたいのですが、当時のゲームなどのメインの供給メディアは「5インチFD」が読めないのは致命的でした。
そこで、SHARPやサードパーティから5インチドライブを増設できる拡張FDDが発売されました。
CZ-6FD5
SHARP純正のオプションです。定価99,800円!高すぎる!
最近、ヤフオクで9万円くらいで落札されていてビビりました(10年くらい前は、15,000円くらいでした)
オークションに時々、本体との接続ケーブルなしが出てますが、製作は大変らしいので、付属してるのが狙い目です。
MK-FD1
こちらは満開製作所(サードパーティ)のオリジナル商品です。純正品とは部品は異なりますが、できることは同じようです。
オートイジェクトまでついてるのでいい感じですね。
お値段は、純正よりは少しお安くて定価39,800円。こちらはケーブルが直付けのようです。
当時はこんな広告もありました。このパステルカラーのバージョン、いつか実物を見てみたいですね。
ヤフオクで発見
無いと困るわけではないのですがX68000コレクターとしては、1つ抑えておこうと、1年位前にMK-FD1をBEEPで見かけていたのですが、35,000円の値札がついていて迷ってるうちに売り切れてしまいました。
そんなある日、いつものごとくヤフオクで発見しました。
まあ、これくらいなら妥当かなということで、35,000円くらいで落札。
よっしゃよっしゃ、予算内・・・。
ん?商品説明をよく読むと・・・・「通電しません」んぎゃーこりゃ、ハズレを掴んだか?
電源修理
というわけで、念の為通電してもやはり無反応なので修理にチャレンジ。
シート剥がし
前オーナーが貼り付けたと思われる、木目シートは剥がしてしまいます。
フロントパネルだけ木目で、サイドパネルやトップパネルは金属板のままなので、貼りたくなる気持ちもわかります。
背面には、電源スイッチと、ドライブ番号を「0番1番」と「2番3番」のどちらに割り当てるかを指定するスイッチが付いてます。
ゴム足
底面のゴム足が溶けてドロドロのベタベタになっていたので、激落ちくんやウェットティッシュで適当に拭き取ります。
分解
サイドについているネジをはずすとフタが開くというちょっと変わった構造です。
反対側のネジは、写真左に映っている電源ユニットを固定しているネジのようです。
コスト削減のためなのか?ややイマイチな設計になっています(側面にネジが飛び出してしまっている)
電源ユニットの取り外し
LEDとFDD用のコネクタをはずします。
X68000の電源と比べるとやや小型なユニットです。今回は電解コンデンサのみを交換してみます。
はんだ付けに邪魔なので、四隅のネジの部分は外しました。
コンデンサーはずしていきます。
難しいところはないですが、1箇所、コンデンサーの固定用に接着剤が付いてるところ(積層コンデンサ?)があったので、一度、コンデンサーと一緒にハンダを外してから接着剤を剥がして、つけなおしました。
無水エタノール漬け
コンデンサーを外したらSH4の洗浄用に買ったケースで同様にいつもの無水エタノールで洗浄しました。
コンデンサ一覧
数は9個と少ないです。同じ容量で見つからなかったものは、少し大きい容量のもので代替しました。
C03が10V⇒25Vとなってる関係でΦ(太さ)がちょっと太くなりましたが、ギリギリ入りました。
耐圧 | 容量 | 今回使用した代替品 | |
C50 | 200V | 270μF | 250V 330μF(スナップイン)@若松通商 |
C4 | 50V | 10μF | |
C02 | 10V | 820μF | 25V 1000μF |
C01 | 10V | 820μF | 25V 1000μF |
C04 | 50V | 10μF | |
C21 | 25V | 560μF | 25V 680μF |
C22 | 25V | 560μF | 25V 680μF |
C23 | 25V | 270μF | 25V 330μF |
C03 | 10V | 560μF | 25V 680μF |
これでだめなら、ほかのコンデンサーも交換する予定でした。
取り付け完了~動作テスト
部品さえそろえば後の取り付けはサクサクっと終わりました。
はんだクラックが怖いので、できる範囲で全体的に再ハンダを施します。
通電テスト
この時点で電源が入るかテストしてみました。
いつもドキドキしますが、電源プラグを挿してスイッチオン!
ピカー!キター!緑のランプが付いたので次は68につないでみます。
X68030で動作テスト
よく考えたら、今手元に3.5インチFDD機が無いことに気づきました。XVIにつながるかな?と思いきや、拡張FDDのコネクタがあいません。
(こうなってる必要がある)
5インチ機のXVIだとこうなってる(そして名称もEXPANSIONだったり、EXTERNALだったりブレてることに気づく)
さて、どうしようかと思って探したら、X68030のEXPANSIONFDDのコネクタと同じサイズじゃないですか。
早速、ここにつないでみます。
特に設定は背面の番号設定くらいです。いい感じに一発で認識しました。
最初、フロッピーが吐き出されてしまうので「FDDもメンテしないとだめか・・・」と思ったら、オモテウラを反対に入れていただけでした。
(twitterで指摘されて気づきました滝汗)
上下がわかりづらいデザインなので要注意です。
ディスクコピーもいい感じです。(外付)の表示が新しい。
これで、X68030compactが返ってきても5インチ版のゲームで遊べるはず!
楽しみですね。