X68000実機オーナーならではの悩み、それは「電源ファンの音」
まだまだパソコン=デスクトップ型が主流だった時代
一昔前ならパソコンを起動すると電源を冷却するためについているファンの音がうるさいのが普通でした。
その後、パソコンのノート化が進み、せいぜい、CPU稼働率が高いときに冷却のためのファンの音がうるさいことはあっても「常にパソコンは爆音」ということは少なくなりました。
そんな中、現役X68000実機オーナーとしては、起動中の中々に耳障りなファンの音が悩ましく、その音がストレスで68を起動させないとあっては本末転倒です。
だったらファンを交換してしまおう
そこで、いつものようにtwitterで「X68kの電源のファンを交換した」という話をいくつか見かけました。
ふむふむなるほど。今はいろいろなファンがあるのですね。
アイネックスOMEGA TYPHOONを選択
色々情報を収集して、今回はこちらのファンに交換してみることにしました。
サイズと電圧があっていればとりあえずはいけそうな感じ?
- サイズ: 60×60×25mm、リブなし、定格入力: DC12V
1,700円と、ファンにしてはやや値が張ります。もう少し安く入手する方法があるかもしれません。
できれば”リブあり”がよかったのですが、結果的にはリブ無しでも問題なさそうでした(こういう小物はいつか3Dプリンタを導入して自作したい)
また、Amazonの商品説明で、写真では「CFZ-60S」、商品名は「CFZ-60SA」となっており、SAが後継モデルらしいのですが、届いたのはなぜかCFZ-60Sでした。
どう違うのかよくわかりませんが、今回はこのまま60Sで進めてみて、よければ次回、60SAでトライしてみようと思います(しかし、すでに生産終了品ぽい)
CFZ-60SA | Ainex :詳しい製品情報
取付作業
SH4の分解
X68000XVIからSH4をとりはずして分解します。もちろんのことですが、感電には注意してください。くれぐれも自己責任。
分解と言っても上蓋をはずして、ファンを取り外すのみです。
ファンの部分は長いネジ2本で止まっているだけなので、簡単にとりはずせます。
あとは、基板から電源をとっているケーブル(コード)をはずします。
(左)オリジナル (右)交換用の新しいファン
電源ケーブルとコネクタの加工
オリジナルと新しいファンでは電源コネクタの形状とケーブルの長さが異なります。
部品と工具があればきちんと製作できるのですが、今回はオリジナルのファンはもう使わないと思い、コネクタとケーブルと切断して拝借することに。
新しいファンのケーブルも長さを短くして、コードをハンダ付けしました。赤が12V、黒がGNDですので、それぞれ間違えないように繋ぎます。
取り付け
ネジ2本で元通りに固定するだけです。サイズもぴったりでガタツキも有りません。
動作テスト
オリジナルの電源ファンと今回のファンの音を比べる動画を撮影してみましたが、体感的には1/10くらいになり、「あれ?ちゃんとファン、回ってるの?」という感じで不安になりますが、超快適です。
これは、他のX68000の電源ファンも交換したくなりました。
CFZ-60SAが入手できたらまた比較してみようと思います。